終わったが、快感はゼロ。放り出したい。
午前6時。ナレーションの改定、いまアップ。予想以上に赤が多く、途中でやめようかとも思ったが、なんとか。
一部だけプリントし、あとはイントラネットにアップ。
しかし、何のために事前にナレーターに原稿を渡したのか、呆然とした気分あり。
事前に目を通し、イントネーションや読みをチェックして、最良のコンディションをつくってスタジオに来た彼らが、
赤で埋められた訂正原稿を目にした瞬間に見せる疲労感を、また見ることになる。

不思議なことにベテランだったり名前が売れている連中ほど、事前の読み込みがハード。
それだけに、恥ずかしい。

こんなものなのだろうけど、
昨日一日、ひさしぶりに保てたゆとりは
きれいに消えた。

砂を噛むような、思いだけが濃い。

あれもこれも潮時なのか。

満月の高揚、一晩で霧消。



ま、それはともかく。
満月を知らせたメールへのリアクションが多く、正直おどろいている。

しみじみとしたメールばかりだった。
女も男も、ほぼ同じ数になっていた。
ちょっと救われた感あり。

彼らと
あるいは彼女たちと
いつかどこかで
一緒に月の光でも浴びてみたい、そう思った。

共有した満月と感情ゆえ、
彼らは我が親愛なる人たちである。


一時間は眠れるだろうか。
今日は広尾で2本MA。
もろもろの関係で終日こもることになる。
広尾のスタジオもまた、地下。

こういうのもいささか飽きてきた。


しばらく東京を離れたい。