《水曜の朝、午前三時》★★★
水曜日朝7時。まだ六本木地下スタジオ。
これで7日連続の編集となった。
もう少しである。

蓮見圭一の《水曜の朝、午前三時》読了。
読み終ってかすかな違和感が残った。
死んだ直美と臼井の、関係の消息がもうひとつ見えにくいこと。
書き手となる《僕》が直美に向けた感情の濃さが腑に落ちにくい。
流れるようなきれいな文体が、そのわからなさを覆い隠している。
書くことの上手さはありながら、
焦点がどこかぼやけた、ふしぎな出来の小説だった。
この作家の別な小説を読んでみたい、そう思った。