ビオラ。花と炎と水の夜。
薄暮を過ぎて、エンジンがかかった。
ペンダントライトと卓上の花が映りこんだ窓。
ロジアのテーブルに置かれた水鉢のビオラとキャンドルの炎。
この2カットは快心である。
どうとらえたらいいか考えあぐねたままにロケに挑んだが、
二日間、北関東の陽射しと木枯らしに体をさらしているうちに、
なんとか見えた、と思う。

HD-F900の備えた力を3作目でやっとつかみかけた、
そんなふうに感じた。
ここから先にどんな世界が広がっていくのか、
その姿をかいま見た気がする。

こんどのロケでテストした1シーンごとのHDへのキャプチャー。
ベースとカメラ前のコミュニケーションをスムーズにするためのスピーカーの採用。

撮影部がの二つの試みが大きな効果と結果に結びついた。

二日続けて寝不足のまま挑んだが
スタッフの力と心意気でなんの滞りもなくすすんだ。

感謝あるのみである。
今夜こそ、熟睡できそうだ。