ひとり祝杯をあげる。
夕方か今まで「外伝2」の仕上げに専念。
久しぶりに集中できた。まことに胸のすく一本となった。全体で12分弱。長さもほどよい。何よりも情熱が迸るようなものにできあがったことが嬉しい。

誰にでもない。
まず自分自身のこの夏に、今夜仕上げた一本を献上する。そして杯をかかげたい。

月の見えない新月の夜に、
極上の瞬間を迎えることができた。

関わったすべての人たちに深い感謝をささげつつ、仕事では絶対にありえないだけの時間と熱意を注いで完成にこぎつけてくれた渡辺サーカス青年にも1ダースの特製黒ゴマ酢を贈りたい。それは自分で買わせよう。

ああ、やったぞ。
またハードルをクリアした。


乾杯である。