水の日曜日
水の惑星 ジ・アースへのメーリングから
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5月27日 日曜日 雨
開催まであと41日。


朝刊をめくっていたら
未来博のカラー広告が飛び込んできた。
目玉のトップに水の惑星 ジ・アース。

午後から浜町のスタジオで
そのジ・アースの音が完成する。
その朝である。


無数の選択肢を前に足し算と引き算を重ねていくと
ある瞬間に積算されたイメージが広がる。

白紙の上に描かれた最初のデッサンは
まず、すべての生命を育む源となった「水」
そして、すべてのいのちを象徴するものとしての「人」
さらに、それらのすべての拠って立つことになった
奇蹟の坩堝としての「星=地球」…
わずか三つの、
にもかかわらず無限の意味を持つエレメンツだった。

浜町のやけに天井の高いスタジオで
壁一面に広がる巨大な画面に
さまざまな音が重ねられ間引かれまた重ねられていくのを
痛い首をさすりつつ見上げては、
「やったやった」と呟きながら、
ぼくは感無量でありました。


そのことを、まずお伝えしたかった。