開きし胸が匂うごとくに
葱むけば遥かならぬやそのひとの
開きし胸が匂うごとくに


福島泰樹「エチカ・わが語録」より


岩の上に二羽の海鳥。逆光に染まっていた。
巨大な夕日。その岩に沈みかかる。
あれで泣けたじゃないか。