患者たらいまわし
12/28

…大阪で起きた、受け入れ先なしでその後死亡のニュース。

何故こんなことが起るのだろう。

医師不足?

患者が多い?


私の祖父は、田舎の外科医だった。

「医は仁術」を口癖に、一年365日、元旦以外は休まなかった、その元旦も、急患が来れば、処置したという。
今の医師数より、人口比でみても、当時ははるかに少ない医師の数。
その中でインターン1名、住み込みの看護士8名でまわしていた。

休みがなかったため、父は、父兄参観日どころか、いっしょに遊んでもらった覚えもなかったと言っていた。しかし、患者のためにそこまで尽くしたことは、誇りに思ったと、生前語っていた。


今の病院制度は過酷で、医師看護士への負担も大だという。
システムが複雑になり、責任問題から、医師の偏り、諸々の問題を抱えている。

しかし、急患を目の前にして、とりあえずの処置を決断できる人間はいないのだろうか。
責任を果たすべき上席の人間は何をしているのだろう。
面倒くさいことは除外か?事勿れ主義か?


私も以前、救急車を呼ぶほどではないが、具合が悪くなり、近くの医者に行ったところ、「予約を取ってからにしてください」と言われたことがある。
また、会社でも具合が悪くなり、医務室に行ったところ、「休憩時間に来ないでください」と言われたことがあった。

果たして医師って何?
単なる仕事の一つか?

本当に手がまわらないのか?
一般開業医でも、応急処置くらいはできるだろう。
何故、緊急の緊急処置を決断できないのか。

人の一生を左右する、大事な聖職ではないのか?

教師、宗教者同様、ほかの職業よりも一生をかけて、取り組んでほしいと願う。