障害を持つという事
私は、交通事故で3ヶ月近く入院し、車椅子や松葉杖の生活をしてました。

実際に不自由な生活をしてみると、世の中が身体に障害を持つ方や不自由な方に不便な事に気が付きます。

エレベーターは、車椅子や松葉杖とかだと途中でドアが閉まるので怖いです。

病院などでは長く開くボタンがありますが、人が多いと押しにくい事もありました。

エスカレーターも、松葉杖では怖くて乗れませんでした。

エスカレーターは上りが楽なように上がりで付いてる所が多いですが、下りのエスカレーターはまだまだ少ないですよね。

足が不自由だったり、手が不自由だと上りよりも下りの方が怖くて難しいのですけど、そう言う事には配慮が無くて健常者の発想で作られてるのが多いですね。

お寺とかでも、床が汚れたり傷付くと言う事で、杖で内部に入ることを禁止したり、杖にカバーを付ける事を求める所も多いですね。

仕方のない部分もありますが、何となく寂しく感じてしまいます。


今年の初めの寒い日に、病院近くのコンビニの前に車椅子の女性が居られました。

私は入院患者さんだと思ってコンビニで買い物を終えて出てくると、まだ居られて私に挨拶されました。

私も挨拶を返して少しお話ししました。

車椅子の女性は病気で身体が動かなくなり、歩けないし左手も動かなくて右手だけが使えるそうでした。

家では御主人が介護されてたそうですが、御主人が腰を痛められて御主人も別の病院に入院が必要になり、その女性も御主人が回復されるまで入院されることになったのだそうです。

寒いのに外に居てるのは、眠るのに眠剤を飲まれるからかイビキがうるさいと同室の方からいろいろと文句言われて辛いから外に逃げてるのだそうです。

私がいろいろとお話を聞いてたら、家に帰りたいと泣きだされました。

いろいろと難しい問題もありますが、もう少し折り合えたら良いのですけどね。


その日は、慰めてお別れしたのですが、数日後にまたコンビニ前でお会いしました。

また、いろいろとお話したりしてたのですが、缶コーヒーを飲もうとされてタブを開けれないので開けてほしいと頼まれて開けてあげました。

考えると片手が不自由でられるので、缶を開けたりとかも出来なかったりするのですね。

ペットボトルとかも難しいのでしょうね。

普段は何も思わない事でも、実際に不自由な事例を見るといろいろと考えさせられてしまいます。

私は家に缶や蓋を力を入れずに開けられるグッズを持ってたので、次回にお会いしたら持ってきてあげようと思ってたのですが、それを最後にお目にかかることも無くなってしまいました。

きっと御主人が退院されて、自宅に戻って暮らしてられるのでしょうね。


普段の自分が何も感じずに普通に出来る事でも、何かが不自由になると出来なくなってしまう、そう痛感させられた出来事でした。


何かまとまりのない文章でグダグダと書きましたが、特に意図や他意はなく、もしも不快に思われた方が居られましたら謝罪いたします。