月下氷人石
京都の誓願寺の門前に石柱が立っています。

石柱の正面に「迷子みちしるべ」、右側に「教しゆる方」、左側に「さがす方」と彫ってあり、その当時、落し物や迷子などの時には落した人は捜す方へ、また拾った人は教える方へ、この石に紙に書いて張り出したそうです。

まだ警察のなかった江戸末期から明治中期には、迷子が深刻な社会問題となり各地の社寺や盛り場にこういう石が建てられたそうです。

当時の伝言板ですね。

月下氷人(仲人)役の石ということから、別名「奇縁氷人石」とも呼ばれています。