大超寺
今日は用事があって京都の岩倉にある大超寺へ行ってきました。

大超寺は、元は市内の千本一条の地にあって映画監督の牧野省三のマキノ映画の最初の作品である本能寺合戦の撮影に使われたと言われていて、他の映画の撮影にも使われたそうです。

昭和59年に街中の喧騒を避けて現在の岩倉の地に移転したそうです。

叡山電車の八幡前駅から東北方面に20分程度歩いた所にあり、石段を上がると正面に本堂がありますが、平日は連絡しないと参拝できないお寺だそうです。

本堂が閉まってたので、社務所に連絡すると奥さんが出てこられて本堂に入れていただいて、仏像の解説までしていただきました。

皇室からも徳川幕府からも係わりのあるお寺だそうでいろいろな仏像がお祀りされていました。

本尊は阿弥陀三尊像ですが、脇陣に祀られた木造阿弥陀如来立像が13世紀鎌倉時代の作だそうで衣には当初の彩色が残っているそうで穏やかな表情の阿弥陀様でした。

他にも善光寺如来像などもあるのですが、私が見たかったのが鍬形薬師と呼ばれている仏像です。

この仏像は、中は鉄で作られて外に銅を張られているそうで、室町時代の作だそうですが、当時に貴重な鉄や銅が使われていたことから貴重な仏像だと思われます。

なんでも、田んぼの中に埋もれていたのを鍬が当たって手ごたえがあったので掘り出してみると仏像だったそうで、鍬が当たった痕が残っているので鍬形薬師と呼ばれて、かつては病気平癒に御利益があると薬師堂まで建てられて信仰を集めたと言われています。

大きなお寺ではないですが、中にはいろいろな仏像や宝物などもあり、なかなか楽しめたお寺でした。

駅から遠いのが難ですが、反って自然が豊かな静かな環境でいいですね。