京都歩き・ほととぎすを見たくて
すっかり涼しくなって過ごしやすい今日この頃。

紅葉には、まだ早い物の秋の花は見頃を迎えている。

その中で、今の時期の花で私のお気に入りなのが「ほととぎす」である。

花の模様が、鳥のホトトギスの胸毛に似ているから名付けられたそうであるが、少し珍しい花で花言葉は「秘めた愛」「永遠にあなたのもの」だそうだ。

それで、ほととぎすが咲いているので思いついたのが、以前に行った事がある、京都の上賀茂近くにある「神光院」である。

さっそく、京阪電車と京都地下鉄を乗り継いで北大路に行き、そこから市バスで上賀茂に行って、さらに市バスを乗り換えてようやく神光院に着いた。

この神光院は、「大田垣蓮月」に所縁のお寺で蓮月が晩年を過ごした所だそうで、生涯で数々の不幸に遭った蓮月は晩年は京都でたびたび起こった飢饉には私財を投げ打って寄付したり、自費で鴨川に橋を架けるなど慈善事業に勤しんだと言う。

この、神光院の茶所で85歳で亡くなった時には別れを惜しんだ西賀茂村の住人が総出で弔ったそうである。

庭を歩いてみたが、あいにくと目的のほととぎすは一輪咲いてるだけで他には見かけない、前に来た時はいっぱい咲いてたのに時期がずれたのかな。

さて、どうしようと考えて、確か鷹ヶ峰の源光庵にもほととぎすが咲いてた事を思い出して、歩いて鷹ヶ峰に向かうことにした。

神光院を出て西に歩いて行くと西芳寺の墓地があって、そこに大田垣蓮月のお墓があるそうなので、これも縁だと墓地に寄ってお墓にお参りした。

そこから、判らない道をスマホのナビで探しながらようやく鷹ヶ峰の常林寺にたどりついた。

鷹ヶ峯も紅葉の名所で紅葉の時期には人であふれかえるほどの混雑になるが、まだ紅葉前なので人もほとんどいない。

源光庵も紅葉の時期には人がいっぱいだけれども、やはり時期でないので参拝者も私だけ。

この源光庵は、丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」が有名である。

そう言えば、以前に紅葉の時期に来て、写真を撮ろうとした時につまづいてデジカメを壊してしまって、何もせずに帰ったこともあったなぁ。

私だけなので、じっくり写真を撮れるのは良いね、紅葉は無いけれど青葉の窓も味があるよ。

丸い「悟りの窓」は、禅と円通を表現していて、四角い「迷いの窓」は生老病死四苦八苦を表しているそうだ。

じっくり窓を見ていると気持ちが落ち着いてくるから不思議だね。

この源光庵の本堂の天井は伏見城の血天井を供養のために移設してる事でも有名だね。

さて、肝心のほととぎすであるが、境内にたくさん咲いていて見事だったよ。

独特の雰囲気のほととぎすの花を堪能できて満足できたよ。

そこから、ぶらぶら歩きながら坂道を下り、今宮神社まで行くと七五三なのか家族連れがお参りに来ていたよ。

今宮神社をお参りしてから、あぶり餅を食べたかったけど、まだお店が開いてないのであきらめて北大路通りまで歩いて、市バスに乗って北野白梅町へ。

そこから一条通の妖怪ストリートを歩いていると、今日は大将軍八神社のお祭りがあるみたいで、妖怪ストリートでも夜には夜店や妖怪仮装行列があるみたいだけど夜までは無理やしなぁ・・・残念。

北野天満宮にお礼参りしてから、市バスで京阪電車の駅まで乗ってようやく帰って来たよ。

お天気も良くてのんびり散策できたけれど、紅葉のない時期はのんびりできていいね。