椿寺
今朝は寒かったね、朝おきるのが辛かったよ。

桜を見に行くつもりだったのだけど、ここ最近の寒さで桜の開花もちらほらなので、桜はあきらめて椿の花を見に行って来た。

京都の北野白梅町にある地蔵院は、「椿寺」の通称のあるお寺で椿の花で有名なお寺で、私も毎年この時期になると訪れている。

特に、このお寺の椿は加藤清正が朝鮮から持ち帰って豊臣秀吉に献上したものを、このお寺に献木されたものだそうだ。

現在の椿は二代目だそうだが、それでも樹齢が130年くらいの銘木で「五色八重散椿」と呼ばれる椿である。

これは、その名の通り、白・赤・ピンク・絞りなどの色に咲き分け八重の花びらが一片一片散るから、そう呼ばれる椿である。

美しい椿の花びらが散って木の下に積もって行くのは、物悲しさがあるが美しさも感じてしまう。

ちょうど椿は満開の時期できらいな花を咲かせている一方で、地面には散った花びらが積もって、花びらの絨毯を敷いたようにきれいだ。

また、このお寺には忠臣蔵で知られている「天野屋利兵衛」に所縁のお寺でもある。

天野屋利兵衛と言えば赤穂浪士に密かに力を貸して武器などを調達した事になっているが、晩年はこのお寺に隠棲して剃髪して義士の冥福を祈ったと伝えられている。

そういう縁もあって、このお寺の境内に天野屋利兵衛の墓が祀られているのだ。

この椿寺は、椿の花のほかに桜の木もあって時期が合うと、桜と椿の共演が見られるのだけれど、今年は桜がまだ咲いてなかったのが残念である。