2008 07/26 18:16
Category : 日記
今日は、大阪の大槻能楽堂に毎年楽しみにしている狂言の大蔵流茂山家の「納涼茂山狂言祭」に行ってきた。
これは茂山家が毎年の夏に東京と大阪で開催している狂言会で、事前に行われたリクエストで曲目と演者を選ぶもので人気の狂言会である。
私もここ数年は毎年見に行っては楽しんでいる狂言会だ。
私が行ったのは大阪公演の一日目の昼の部である。
○茂山千之丞さんのトーク
○「花折」
住持・網谷正美
新発意・茂山正邦
花見の衆・茂山千三郎、茂山宗彦、茂山逸平、佐々木千吉、丸石やすし
後見・島田洋海、鈴木実
春のある日、お寺の住持は用事があって外出しなければならなくなり、留守番をする新発意(出家したばかりの僧)に今年は花見は禁止なので、花見客が来ても入れないように申し付ける。
そして新発意が留守番していると花見客が訪れて花見をさせてくれるように頼むが、新発意は言いつけられていたように断った。
すると花見客たちは、外からでも花が見えるからと、塀の外で花見の宴会を始めてしまう。
新発意は、外で楽しそうに宴会が行われているのを見て、自分も参加したくなり、お寺の中に花見客を入れて一緒に花見を楽しむのだった。
しかも、泥酔した新発意は花の枝を折ると花見客に土産として渡したのである。
やがて、花見客が帰り、新発意が一人で泥酔して眠りこけて居る時に住持が帰ってくるが、庭は荒れて花は折られ、新発意は酔って眠っている。
住持が新発意を叩き起こすと・・・・・
○新作狂言「維盛」
維盛・茂山童司
茶屋・茂山あきら
後見・丸石やすし
熊野詣での参道で茶店を営む亭主が、お参りに来た男に声をかけて、茶をだした。
その男は気が弱そうで団扇を扇ぐ音にさえ慌てふためいたのである。
その様子を見た亭主は、これはお尋ね者の平家の落ち武者で鳥の飛び立つ音に驚いて敗北した平維盛ではないかと見抜く。
維盛は亭主に突き出すのかと問うと、亭主は二発ほど頭を殴れば良いと言った。
亭主は元は都に居て、源平の兵火によって家族を失って、熊野まで来ることになってしまったのである。
しかし、維盛も都に置いてきた妻や子を思う気持ちに打たれて、お互いに心を開いていく・・・
○神鳴
医者・茂山千之丞
神鳴・茂山七五三
地謡・茂山千三郎、茂山宗彦、茂山逸平、増田浩紀
後見・佐々木千吉
ある医者が都では商売敵も多くて儲からないので、田舎で一旗あげようと旅に出た。
すると急に空が曇ると雷がゴロゴロと鳴ってきた。
医者が「くわばらくわばら」とへたりこむと、いつの間にか側に雷様が倒れこんでいる。
医者が事情を聞くと、雷を鳴らしている間に雲から落ちてしまって、腰を打って痛いのだと言う。
それで医者に治療しろと脅すので、医者が針治療するのだが、雷様は「イタイイタイ」と痛がって騒ぎまくるのだった。
やがて、治療が終わり雷様は帰ろうとすると、医者は治療代を払えと迫った。
お金を持たない雷様は・・・・
今回は「花折」と「神鳴」と好きな狂言を見れて良かったが、茂山千作さんが見れなかったのが少し残念である、しかし、神鳴での茂山千之丞さんと茂山七五三さんもなかなか見ごたえが合って面白かった。
リクエストで演者まで選ばれるのが、この公演の楽しみの一つだね。
今年も、たっぷり楽しめました。
これは茂山家が毎年の夏に東京と大阪で開催している狂言会で、事前に行われたリクエストで曲目と演者を選ぶもので人気の狂言会である。
私もここ数年は毎年見に行っては楽しんでいる狂言会だ。
私が行ったのは大阪公演の一日目の昼の部である。
○茂山千之丞さんのトーク
○「花折」
住持・網谷正美
新発意・茂山正邦
花見の衆・茂山千三郎、茂山宗彦、茂山逸平、佐々木千吉、丸石やすし
後見・島田洋海、鈴木実
春のある日、お寺の住持は用事があって外出しなければならなくなり、留守番をする新発意(出家したばかりの僧)に今年は花見は禁止なので、花見客が来ても入れないように申し付ける。
そして新発意が留守番していると花見客が訪れて花見をさせてくれるように頼むが、新発意は言いつけられていたように断った。
すると花見客たちは、外からでも花が見えるからと、塀の外で花見の宴会を始めてしまう。
新発意は、外で楽しそうに宴会が行われているのを見て、自分も参加したくなり、お寺の中に花見客を入れて一緒に花見を楽しむのだった。
しかも、泥酔した新発意は花の枝を折ると花見客に土産として渡したのである。
やがて、花見客が帰り、新発意が一人で泥酔して眠りこけて居る時に住持が帰ってくるが、庭は荒れて花は折られ、新発意は酔って眠っている。
住持が新発意を叩き起こすと・・・・・
○新作狂言「維盛」
維盛・茂山童司
茶屋・茂山あきら
後見・丸石やすし
熊野詣での参道で茶店を営む亭主が、お参りに来た男に声をかけて、茶をだした。
その男は気が弱そうで団扇を扇ぐ音にさえ慌てふためいたのである。
その様子を見た亭主は、これはお尋ね者の平家の落ち武者で鳥の飛び立つ音に驚いて敗北した平維盛ではないかと見抜く。
維盛は亭主に突き出すのかと問うと、亭主は二発ほど頭を殴れば良いと言った。
亭主は元は都に居て、源平の兵火によって家族を失って、熊野まで来ることになってしまったのである。
しかし、維盛も都に置いてきた妻や子を思う気持ちに打たれて、お互いに心を開いていく・・・
○神鳴
医者・茂山千之丞
神鳴・茂山七五三
地謡・茂山千三郎、茂山宗彦、茂山逸平、増田浩紀
後見・佐々木千吉
ある医者が都では商売敵も多くて儲からないので、田舎で一旗あげようと旅に出た。
すると急に空が曇ると雷がゴロゴロと鳴ってきた。
医者が「くわばらくわばら」とへたりこむと、いつの間にか側に雷様が倒れこんでいる。
医者が事情を聞くと、雷を鳴らしている間に雲から落ちてしまって、腰を打って痛いのだと言う。
それで医者に治療しろと脅すので、医者が針治療するのだが、雷様は「イタイイタイ」と痛がって騒ぎまくるのだった。
やがて、治療が終わり雷様は帰ろうとすると、医者は治療代を払えと迫った。
お金を持たない雷様は・・・・
今回は「花折」と「神鳴」と好きな狂言を見れて良かったが、茂山千作さんが見れなかったのが少し残念である、しかし、神鳴での茂山千之丞さんと茂山七五三さんもなかなか見ごたえが合って面白かった。
リクエストで演者まで選ばれるのが、この公演の楽しみの一つだね。
今年も、たっぷり楽しめました。