2008年07月の記事


帰り道は遠かった
今日は朝のうちは晴天ですごい暑さだったのだけど、午後から暗くなるくらいの雲でカミナリと土砂降りの雨。

まぁ帰る頃に止んでたら良いわと軽く考えていた。

それで会社が終わって帰宅の頃には小雨になっていたので、止んでくれたら良いのになって思いながら京橋まで歩いて帰った。

すると京橋のJRの駅では人があふれかえっている。

どうやらJRの学研都市線の駅のどこかでカミナリが落ちて、電車が運休してる。

私は京阪電車なので、大変やなぁと他人事のように京阪電車に向かうと、ここでもすごい人だかり。

カミナリが危険なので電車が運休して改札で止められて中にも入れない。

うわぁ~帰れへんやん・・・

電車はいつ動くか判らないしどうしよう、タクシーだと高く付くしなぁ、だいいち、みんなタクシーに乗るだろうから無理だよなぁ。

そこで考えたのが地下鉄に乗って行ける所まで行ってから、後はタクシー乗ろうと思った。

地下鉄の鶴見緑地線に乗って終点の門真南まで行ったのは良いが、始めて行った場所なのでどこがどこなのかチンプンカンプンだよ。

とにかく大きな道路に出ればタクシーに乗れると思ったが、方角も判らないしどちらに行けば良いかも判らなくてうろうろ彷徨ってた。

はい、完全に迷子です。

雨は降ってくるし、たまにタクシーを見ても賃走中だし、もう泣きそうだった。

ここはどこ?って彷徨っているうちに、ようやく空車のタクシーを見つけて乗ることが出来た。

でも、次は雨と電車が止まっているので道路も大混雑でタクシーが進まない。

イライラしながら、ようやく自宅近くまで帰りついたのが、もう7時前で、タクシー料金は4千円近く。

大災難の帰り道でしたわ。
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ハリーポッターと死の秘宝
先日発売されて話題のハリーポッターシリーズの完結編「ハリーポッターと死の秘宝」を読了した。

この最終巻については、発売前からいろいろと噂が出たり、著者が重要人物が死ぬとか言ったり、かなり不安があったんだけどね。

ストーリに関することを書くような無粋な事はしないが、読み終えてほんとうに面白くて、今すぐ読み返したいくらいです。

私は、前作の「謎のプリンス」を改めて読み返してから、この「死の秘宝」を読んだのだが、これが正解だったね、死の秘宝では、これまでの伏線や謎がいろいろと解明されていくよ、これから読む人は謎のプリンスをおさらいしておく事をお勧めです。

ほんとうにいろいろな物がつまったストーリーで、ラストのクライマックスとか「やったー!」って感じだった。

あと、ある登場人物の真実の姿もあきらかになるのも感動的で心に響きました・・・

ほんとうに面白い物語だったとおもうし、これで、もう終わるのかと思うと寂しいね。

外伝的な物でも、また続いて欲しいと思うよ。
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納涼茂山狂言祭
今日は、大阪の大槻能楽堂に毎年楽しみにしている狂言の大蔵流茂山家の「納涼茂山狂言祭」に行ってきた。

これは茂山家が毎年の夏に東京と大阪で開催している狂言会で、事前に行われたリクエストで曲目と演者を選ぶもので人気の狂言会である。

私もここ数年は毎年見に行っては楽しんでいる狂言会だ。

私が行ったのは大阪公演の一日目の昼の部である。


○茂山千之丞さんのトーク

○「花折」

住持・網谷正美

新発意・茂山正邦

花見の衆・茂山千三郎、茂山宗彦、茂山逸平、佐々木千吉、丸石やすし

後見・島田洋海、鈴木実

春のある日、お寺の住持は用事があって外出しなければならなくなり、留守番をする新発意(出家したばかりの僧)に今年は花見は禁止なので、花見客が来ても入れないように申し付ける。

そして新発意が留守番していると花見客が訪れて花見をさせてくれるように頼むが、新発意は言いつけられていたように断った。

すると花見客たちは、外からでも花が見えるからと、塀の外で花見の宴会を始めてしまう。

新発意は、外で楽しそうに宴会が行われているのを見て、自分も参加したくなり、お寺の中に花見客を入れて一緒に花見を楽しむのだった。

しかも、泥酔した新発意は花の枝を折ると花見客に土産として渡したのである。

やがて、花見客が帰り、新発意が一人で泥酔して眠りこけて居る時に住持が帰ってくるが、庭は荒れて花は折られ、新発意は酔って眠っている。

住持が新発意を叩き起こすと・・・・・



○新作狂言「維盛」

維盛・茂山童司

茶屋・茂山あきら

後見・丸石やすし

熊野詣での参道で茶店を営む亭主が、お参りに来た男に声をかけて、茶をだした。

その男は気が弱そうで団扇を扇ぐ音にさえ慌てふためいたのである。

その様子を見た亭主は、これはお尋ね者の平家の落ち武者で鳥の飛び立つ音に驚いて敗北した平維盛ではないかと見抜く。

維盛は亭主に突き出すのかと問うと、亭主は二発ほど頭を殴れば良いと言った。

亭主は元は都に居て、源平の兵火によって家族を失って、熊野まで来ることになってしまったのである。

しかし、維盛も都に置いてきた妻や子を思う気持ちに打たれて、お互いに心を開いていく・・・



○神鳴

医者・茂山千之丞

神鳴・茂山七五三

地謡・茂山千三郎、茂山宗彦、茂山逸平、増田浩紀

後見・佐々木千吉


ある医者が都では商売敵も多くて儲からないので、田舎で一旗あげようと旅に出た。

すると急に空が曇ると雷がゴロゴロと鳴ってきた。

医者が「くわばらくわばら」とへたりこむと、いつの間にか側に雷様が倒れこんでいる。

医者が事情を聞くと、雷を鳴らしている間に雲から落ちてしまって、腰を打って痛いのだと言う。

それで医者に治療しろと脅すので、医者が針治療するのだが、雷様は「イタイイタイ」と痛がって騒ぎまくるのだった。

やがて、治療が終わり雷様は帰ろうとすると、医者は治療代を払えと迫った。

お金を持たない雷様は・・・・



今回は「花折」と「神鳴」と好きな狂言を見れて良かったが、茂山千作さんが見れなかったのが少し残念である、しかし、神鳴での茂山千之丞さんと茂山七五三さんもなかなか見ごたえが合って面白かった。

リクエストで演者まで選ばれるのが、この公演の楽しみの一つだね。

今年も、たっぷり楽しめました。
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緑内障?
今日は先日に続いて眼科の診察があるので、お休みして診察に行った。

前回で飛蚊症だとわかり、今回は他に異常がないか検査の予定で、自分の中ではこれで終わりだろうと思ってた。

それで早朝から行って視野の検査とか受けて、診察になったのだが、視野の検査で下の方があまり見えてないことが判り、緑内障の可能性が高いと告げられた。

ガ~~~ン

緑内障?全然自覚症状ないけど・・・マジっすか。

何でも高齢になると緑内障の発生率は高く、また失明する一番の原因になっているようだ。

しかも視神経の病気なので進行を抑えることはできても、治る事はないのだと言う。

進行を止める治療法は確立されてるそうだが、自覚症状が出難いので重症になってから緑内障が判る事が多いのだそうだ。

私の場合、検査で早めに判って良かった方なのかね。

なんだったら今回で終わると思ってたので、今後も治療が続くのもショックだな。

今後は眼圧とかを抑えて抑制治療する事になるみたい・・・でも、もう治らないんだよね。

かなり凹み気味ですわ。

そうそう、ハリーポッターの最終巻の「死の秘宝」を発売日に買って
ぼちぼち読んでるので、このお休みは読書で大人しく過ごそうかね。
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蓮の寺
今日は早朝から、京都の花園にある「法金剛院」に行ってきた。

法金剛院は、平安時代に建てられた古刹であり、池にはたくさんの蓮が植えられているので蓮(はす)の寺とも呼ばれているお寺で、私も毎年蓮を愛でに訪れている。

普段は9時に開門なのだが、蓮の花は早朝に開花するために蓮の花の時期には7時に開門されて多くの人が蓮を見に訪れていた。

池にいっぱいに植えられた蓮は大きな葉が池を覆っていて、その葉の間に咲く白い蓮の花が幻想的である。

蓮の花は極楽に咲く花とも言われており、仏教ではお釈迦様が蓮華の上で瞑想する絵が描かれたり、蓮華をかたどった台座に仏像を乗せたりするのをよく見かけるね。

また死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想から、「一蓮托生」という言葉の語源になってもいる。

そう言えば、蓮の根が蓮根(レンコン)になるんだよね、天麩羅にすると美味しいね、また中華料理とかを食べる時のレンゲは蓮の花びらの形から来ていると言う。

泥の中に清楚な花を咲かす蓮を見ていると、心が落ち着く気がするよ。
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飛蚊症
先週の半ば頃から、どうも左目に糸のようなボウフラのような影がゆらゆら揺れているのが見えるようになって、まるで目の中に何かが居る様な感じで気になってしかたなかった。

目にゴミでも付いているのかと綿棒で取ろうとしたり目を洗ったりしてみたが、一行に取れそうも無い。

それで金曜日に会社を休んで、ネットで近くの眼科の病院を調べて診察を受けに行ってきた。

9時から診察なので8時半くらいに行って見たが、早くも病院内は人でいっぱいで診察が始まっていた、なんでもこの眼科の病院は人気が高くて早い人は朝の7時前から待っているのだそうだ。

受付を済ませたものの、待合室も満室でいつになったら診察してもらえるのだろうと不安に思ったが、初診なので問診や検査を受けたりしている間に時間がつぶれていつのまにか診察の順番になっていた。

先生の診察を受けると「飛蚊症」(ひぶんしょう)だそうである。

眼球の中にあるゼリー状の硝子体が濁ったりして、その影が映って見えるのが原因だそうである。

年齢が重なると起き易い病気で、特に近眼の人に多いそうだ。

まぁ、手術と言うと大変になるので気にしないようになるのが良いのだそうだが、やはり目に動くものが見えるのは気になってしまうよね。

一応、角膜剥離とかの原因にもなり易いので眼球の検査もすることになって、瞳孔を開く薬を使って検査する事になった。

この瞳孔を開く薬が私は効き難いのか、3度ほど入れてようやく瞳孔が開いてようやく検査になったが、特に異常もないので2週間後に経過を見ることで診察が終わった。

それで病院を出たのだが、瞳孔が薬で開いたままなので太陽の光の調節が出来なくて眩しくてよく見えない。

見難いままで家に帰って大人しく過ごしたよ。

年を取ると飛蚊症が出やすくて仕方ないのかも知れないけど、本とか読むと影が動いて気になるよ。

このまま治らないで気にしないようにするしかないのかなぁ、はぁ~ぁ。
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くいだおれ
7月に入ってから真夏の暑さが続いてる。

今日は朝から大阪の難波をブラブラと散策していた。

たこ焼きも食べたかったのだが、なにしろ暑くて熱い食べ物は遠慮したいよ。

ジュンク堂で本を買ってから、道頓堀まで歩いた。

そういえば道頓堀の「くいだおれ」が確か7月8日に閉店とか言ってたね。

様子を見に行ってみると店の前のくいだおれ太郎の人形の前には多くの人が取り囲んで記念写真で大混雑。

前から記念写真を撮る人も多かったけど、閉店のニュースが流れてから、ますます人が増えた感じで、お店も入るのに行列ができる人気だね。

でも、私は今まで写真を撮ったことはあるけどお店に入った事はなかったなぁ。

話題といえば、くいだおれ太郎の人形の行き先がどこになるのか気になるところ。

う~ん、やはり大阪の難波の地元、できれば道頓堀に置くのが良いように思うけどね、ワッハ上方とかに置くのが良いように思うけれど、ワッハ上方自体が縮小移転されそうだもんね。

さて、どこになるのか判らないけど、あまり金儲けに利用されたくない気もするね。

くいだおれのストラップとかも人気だとか、私もNGK裏の大阪グッズのお店で買っておいたよ。
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七夕伝説
今日から7月に入って、もうすぐ七夕ですな。

私が暮らす寝屋川市の近くにある枚方市や交野市は古代には交野ヶ原と呼ばれ、七夕に関する伝説や史跡が残っている。

ご存知のように、七夕とは天の川に隔てられた牽牛(けんぎゅう)と織姫(おりひめ)とが7月7日の夜、年に一度だけ逢えるという伝説だ。

もともと七夕伝説は中国の伝説で、春秋時代に書かれたと言われる「詩経」にすでに書かれているそうで六世紀には七夕の夜に瓜や茄子などの収穫物を供えたり。針に五色の糸を通して手芸の上達を願ったと言う。

やがて、日本にも奈良時代には七夕が伝わるようになり、和歌などにも多くの歌が残されているのだが、江戸時代になって庶民の間に手習い事が盛んになると、七夕の儀式が拡大されて短冊に願い事を書いて笹に吊るすと上達すると言う事になり、現在のように願い事を書くようになっていったそうだ。


枚方市内には「天野川」(天の川)と言う川が流れており、その名前の由来は諸説あるのだが、川の周囲で稲作が始まった頃に甘野川と言っていたのを後の平安の頃に大空の天の川になぞらえて「天の川」と呼んだと言う説や、川砂が白く光って見えるところから、天上の銀河になぞられて名付けられたと言う説があるようだ。

この交野ヶ原の地は、秦氏などの渡来系の人によって開かれて、大陸からの文化を伝えられた事も多く、秦(はた)や百済(くだら)や王仁(わに)などの地名や史跡も残されている。

また、平安時代には都から近い狩場として親しまれていたようで、桓武天皇などの皇族も御行などで関わりが深く、多くの古典文学にも交野ヶ原や天の川があらわれていて

~狩り暮らし織女(たなばたつめ)に宿からむ 天の河原にわれは来にけり~ 在原業平朝臣


~天の川秋の一夜の契りだに 交野に鹿の音を聞くらん~ 藤原家隆


~七夕の一夜の宿も幾夜寝ん 天の川原の飽かぬ仮庵に~ 後柏原天皇

などの和歌とか他にも多く残されている。

また、交野ヶ原には、この天の川にちなんでかこの辺りは七夕伝説の格好の舞台となり、七夕や星にまつわる史跡や地名も数多く残されている。

天の川が流れる交野ヶ原一帯には星田、星ケ丘、中宮、などの地名が残っており、また、天の川上流の磐船渓谷には物部氏の祖先神、饒速日命(にぎはやひのみこと)が天上より天の磐船で地上に降臨したという伝説をもつ磐船神社があり「天の磐船」と呼ばれる高さ12m、幅12mもの巨大な岩座がご神体として残されているそうだ。

また、星田の郷と呼ばれる地域には、星田妙見宮・降星山光林寺・星ノ森の三ヵ所に北斗七星が降ったという降星伝説が残されているそうで、星田妙見宮では本殿の前に掲げられた白地の垂れ幕には北斗七星が描かれているのだが、これが柄の部分で二つに分かれていて「北斗八星」になっている。

これは、実はこの部分が二重星になっていて、これが正しいのだが望遠鏡も無い時代になぜこの二重星に気がついたのか不思議である。

さて七夕伝説だが、JR学研都市線の津田駅から南の方に向かった交野市の倉治の地に織姫と言われる「天棚機比売大神」(あまのたなばたひめおおかみ)を祀る機物神社(はたものじんじゃ)がある。

この機物神社は諸説あるのだが、だいたい4~5世紀の設立と言われ、この地を治めていた「秦氏」(はたし)に所縁の深い神社で、そもそもこの付近の「津田」の地は「秦田」、また神社のある「倉治」(くらじ)の地は「秦者」(はたもの)と読んでいた時代があるそうで秦氏が住んでいた地と言われている。

秦氏は渡来氏族で京都にも深い関わりのある氏族だが、様々な技術を日本に伝えており、養蚕や機織の技術も伝えたと言われている。

その秦氏である「秦者」の人々が祀る神社と言う事で「秦者の社」(はたもののやしろ)と言われていたのを、後に七夕伝説と結びついて「はたもの」の名を「機物」と置き換えて、現在の機物神社になったそうだ。

養蚕や機織を伝えた秦氏の神社が織姫の神社になるのはなるほどとうなづける部分もある。

機物神社の祭神は、「天棚機比売大神」(あまのたなばたひめのおおかみ)と「栲機千々比売命大神」(たくはたちぢひめのみこと)の二神なのだが、もとは「天棚機千幡栲機千々波比売命」(あまのたなばたちはたたくはたちぢわひめのみこと)だったのを長いと言うので二つに別けたそうだ。

普段は静かな古社であるが、七夕の時期には境内に笹の木を立てて多くの願いを書かれた短冊が吊るされて賑わうようだ。

また、境内には機織機が納められているのもそれらしくて良い。

さて、この織姫を祀る機物神社の天の川を挟んで対になる位置に牽牛石(けんぎゅうせき)と言われている岩が祀られている。

京阪電車の交野線の「郡津」駅の西の方、香里団地の藤田川の「けやき通り」を西に向かった香里ヶ丘4にある「観音山公園」(かんのんやまこうえん)の、東の端の少し高くなっている場所に牽牛石は鎮座している。

この辺りは、中山観音寺と言う奈良時代のお寺があったそうだが、南北朝の戦乱で焼けてしまって、今は小高い丘に石碑が残って観音山公園として親しまれているそうだが、牽牛石がいつの時代の物かはっきりしない。

牽牛石はそれほど大きくは無いが、牛と言われれば牛に似ていないこともないが、普通にあればただの岩と思うだろう。

前に牽牛石の立て札があるので、これが牽牛石で「ひこ星」の化身だと判るようになっている、高台になっているので見晴らしは良く、古代にはここから織姫のいる機物神社がながめられたのだろうか?

あと、余談になるが、この近くに「茄子作り」(なすづくり)と言う面白い地名がある、平安時代に交野ヶ原で鷹狩をしていた惟喬親王(これたかしんのう)がかわいがっている鷹を森の茂みのなかに見失うと言う事があり、そこで鷹の足につける名鈴(なすず)を作るよう村人に命じ、この地を名鈴作村(なすずつくりむら)と名付けたのが茄子作りに変化していったようだ。

そこで七夕伝説なのだが、機物神社の織姫と牽牛石のひこ星が年に一度、天の川にかかる「逢合橋」(あいあいばし)という名の橋で二人が逢い、愛し合うというロマンチックな伝説が伝えられているそうだ。

現在の逢合橋は普通のコンクリートの橋で、橋に付けられた「逢合橋」のプレートくらいしか往時を思わせるものは無いのだが、昔は木の橋だったそうだ、逢合橋は車の通行も多くて危険だが、隣りに歩行用の橋もかけられているので、七夕の夜に逢合橋で好きな人と星を見るのも素敵かも知れない。

他にも、天の川が流れる枚方市の京阪枚方駅の近くには、七夕の夜に、鵲(かささぎ)が羽根を広げて橋を作り、織姫とひこ星の二人が逢うのを取り持ったという伝説にちなんだ「かささぎ橋」や、天の橋という意味で織姫とひこ星が船で渡って出会うと言われる「天津橋」(あまつばし)など、七夕伝説にちなんだ橋がかかっている。

いろいろと古代からの史跡や伝説の残る交野ヶ原の地、七夕の日にそれらの伝説を巡りながら散策して見るのも楽しい物だし、恋人と思い出を作るのも良いかも知れない。

天の川や七夕伝説は現在で言う遠距離恋愛になるのかも知れない。

逢いたくても遠くて逢えない、でも、心は近くに感じていたい。

私自身、遠距離恋愛で婚約までしながら破れて、独りの生活を続けている身である。

今も多くの遠距離恋愛をしている恋人達の幸せを七夕に祈りながらこのお話を終る事にしよう。

~一年に 一夜と思えど たなばたの 逢い見む 秋の限りなき哉~(拾遺和歌集 紀貫之) 


七夕の夜に・・・

多くの愛が星になってあなたに降り注ぎますように

そして・・・あなたの愛の願いがかないますように・・・
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