2020 01/15 21:19
Category : 1月15日
私は13才頃から30年くらい同じ人の夢を見ていた。
小6から机の横か後ろ前には何時もあの子が居た。
清潔そうなイメージで中学になっても同じクラス。
男子では学年で一位の成績、誰にも優しかった。
私は中二迄普通の成績で中三で少し上がったが、
バイトしながらの中学生活で勉強をしない生徒だった。
高校に入っても益々バイトが忙しくなり、
夏、冬休みは住み込みで働き、
元日の朝に両親の待つ家に帰宅をしていた。
炬燵でお餅を食べるだけのお正月でも、
両親の暖かさを感じホッとする。
どういう訳か同窓会で彼に会ってから
夢に出てこなくなった。
同窓会で話した彼に昔の面影は無かった。
昔のように美男子ではなく痩せてシワが目立つ。
今年二十年ぶりで年賀状を出したところ、
思いがけなく彼から返事が来て、
心のこもった賀状に嬉しくて、懐かしくて、、。
今迄の人生で素敵な人との出会いは有っても、
極貧の家の娘故に相手に迷惑をかけると思い、
交際は断り仕事だけに没頭していた。
青春時代なんて無かったので知らぬままに年を重ね、
何でも親の言う通りに辛い生活をしていた。
30歳頃、いつか必ず世間の人を見返して、
幸福にならなければと心に余裕もできてきた。
しかしながら幸福って自分の心が決めるもの。
少しでも満足をすればそれで幸福だと思いたい。
呑気者の私はいつも笑顔で暮らしていた、
同級生や回りの人達に愛されていた、
それで充分幸せだったと言える。