2017 09/01 18:57
Category : 9月1日
先月26日迄猛暑が続いていた。
処が今週は少し涼しくなって虫の音を聞く。
一本の電話が鳴り市内アパートに外国の家族が入居したい!
主人は大喜びで「良いですよ。」返事をしていた。
あの方達は自国で何をしていたのか、
よく聞いた方がいいわ?私がひとこと言った。
「うるさい!お前より悪人じゃない!」
彼はいきなり私に攻撃をしてきたので口答えをした。
たまには私もはっきりと意見を言う。
その後、自分も言い過ぎたと反省をする。
安いアパート代でも、どんな人でも入居して貰いたい、
そんな彼の気持ちが伝わってくる。
金銭が一番大切な彼の性格は判っているから
喧嘩になる前に近所を散歩してくる。
小さな小さな蜻蛉が目の前を通り過ぎ、
弱々しい身体で飛んでいた姿を見た。
頑張って!速く大空を飛べるようになってね。
やっぱり蜻蛉を見ると秋になった感じがして嬉しい。
青臭い風がやゝ強く吹いて冷んやりする感じを受ける。
濃緑で葉も硬くなった、やっぱり季節は嘘をつかない。
お水をいくらまいても枯れて硬くなった金木犀の葉は
二度と柔らかな葉には戻らない。
一緒になった時から愛のない彼の心が、出会った頃の
心には二度と戻らないようなものかとふと思う。
窓ガラスを打つ風のようにコトコト小さな音を立て、
それを海鳴りが消してしまう。
枕元までざざっと波が押し寄せてくるような夜、
静かな音楽を聞きながら二階でゆったりと眠る。
僅かなる 風の動きを 見る如く 蜻蛉はスイッと 空に旅立つ
sakura