2017年04月の記事


静かに降る雨
今日は雨、と言ってもざぶざぶふる雨ではなく、
音もなくしとしと霧のように静かな雨の日が多い。

傘がなくて濡れて歩いてもずぶ濡れにはならない。
この町とさよならをしなければと思えば何度も迷う。

「一人で残って暮らします。」と主人に言ったものの、
気の弱い私は迷ってばかりではっきりできない。

「どっちにするのだはっきりしろ!」
学習塾の教師をする為の勉強をしながら彼が大声を出す。

大声を出されても仕方がない程、決断できずに
数日間過ごしていた優柔不断な私である。

島に残るか、東海地方に帰るか大切な決断を
しなければならないから余計に考えてしまう。

島の夏は夜になっても30℃を下がらず
湿度が高く大変だと友達に聞いている。

その上、長年知り合いの友達も居なければ
心細いから嫌な思いをしても一緒に帰郷したら?
そんな意見も友達からアドバイスを受けた。

帰郷しても彼は真夏の七月八月は北海道へ行くらしい。
北海道の住所も教えて貰ったことがない。

生活力がない故に離婚せずに付いて来たが、
何処の家庭でも悩みは其々有ると思う。

結婚した以上は自分の義務を果たしなさい!
愚痴を言う前に主に尽くしなさい!と
昔、父に言われたことが脳裏から離れない。

愛されたことも無いのに尽くすと言う事は、
馬鹿になりきって生活をするようなもの。

北海道に行けるなら、其れで老朽化した家の一部でも
修理して貰いたいと思う。価値観の違いかも知れない。

沖縄はタクシーの数も多く、
車、車、タクシーの割合で流れるように走って通る。

自分が今迄やって来られたのは明るい点が
有ったからではと自他共に認める呑気者である。

春キャベツ 包丁入れて 雫飛ぶ sakura
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清明に入り




沖縄では、二十四節気の一つ清明を清明祭(シーミー)と言い、
墓前に親族が集まりお酒、お茶、お重を備えた後、
皆でご馳走を頂く習慣がある。

中国から伝わったとされ「清明の節」の期間に
先祖のお墓にお花やお線香、お料理等をあげ供養する。

沖縄の人は先祖をとても大切にすると共に、
若い人はお年寄りを大事にしている。

四月は清々しい時節で春風もとっても心地よい。
ブラウスの袖口からすうすう風が通り抜けていく。

緑の葉桜になった沖縄の緋寒桜並木道には
人もまばらでツツジから百合祭りが始まる。

この暖かい時に不覚にも風邪をひいてしまい、
家事を休む訳にもいかず、長引いてしまった。

買物の荷物を持ち歩き、怠い身体を自分で元気づけ、
夕方、住まいに戻れば青空に白い雲が浮かんでいた。

日が伸びて午後6時50分でも明るくて、
清明の頃は、春眠暁を覚えずで増々眠くなる。

内地ではソメイヨシノが満開で
思わずその美しさに溜息をつく。

遠き我が家の空き部屋で眠っている琴を弾く人も無く、
さくら、さくら、弥生の空は、、。

習わないのでここまでしか弾いていない。
もう引っ越しは面倒になり沖縄に滞在したい。

食物だけは贅沢をしない主人は今年の夏、
7月8月は北海道に行くと言っている。

私は、四月上旬で27℃の蒸し暑さに汗を流し、
太陽の日差しの強さに真夏も嫌だなと思う。

なんと我儘で勝手な人間でしょう。
午後5時を過ぎれば微かに風が出てきた。

これからの散歩は朝、外出は夕方にしよう。
窓の外からハイビスカスが私の方を向いて笑ってた。

真夏の酷暑はこんな物じゃない!
弱音を吐いたら生きていけないよ!

散れども散れども咲くハイビスカスに叱られた。

夢を見た あの世この世の 寂しさに うらうら躍る 桜優しき。
sakura
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