2017年02月の記事


冬から春へ


二月下旬になれば沖縄の気温は上昇し、
散歩しながら緋寒桜が咲き始めた公園に行くには、
汗ばむ陽気になった。もう紫外線が強い。

森のような公園に着くと樹木が多いためか、
清々しい風が頬を撫でていく。

ここに来る度に故郷静岡に来た感じがして嬉しい。
小鳥達は歌うようにさえずり、
様々な人達が自然の美しさを楽しんでいた。

私は大きな木の下に有るベンチに腰を下ろし、
インフルエンザで療養している友達二人を心配していた。

温暖な沖縄でも二月上旬から中旬に寒さが厳しい日も続き、
部屋に暖房がない為に風邪をひいたと咳をしていた。

まさかインフルエンザになるとは思いもしなかった。
人混みに行けば咳をする人が意外に多い。

公園に来れば空気が澄んで太陽が眩しくても、
日焼けなど気にならない。

ハイビスカスの木がずらりと並び、赤、白、黄色と
花の少ない季節に眼を楽しませてくれる。

夕方、スーパーに寄って自宅付近に着く頃は、
とっぷりと日が暮れていた。

沖縄のスーパーは24時、午前1時と深夜まで営業してくれ、
急な買物が有る場合は助かっている。

後二ヶ月も過ぎれば主人は静岡に帰郷する予定、
私は一人で沖縄で生活したいと念願している。

昨年秋、沖縄に引っ越した時から彼には伝えてあるが、
いざとなれば一人住まいをさせて貰えるか、
彼にとっては好都合だと思う。

一人暮らしをするには其れなりの覚悟もいるが、
彼は今の段階では「そうすればいい。」納得している。

夏の暑さは同じ気温でも内地と比べて湿度が高く、
不快指数も高く、夏の日差しは痛いらしい。

紫外線も春秋は強いことは経験して知っている。
夏の紫外線は2時間歩けば真っ黒に日焼けすると聞く。

まだ二ヶ月あるのでよく考えてみよう。
夕方、六時半でも辺りは薄暗くなり町に明りが灯る。
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冬桜咲き始め
混沌とした世相の中でも変わることなく、
今年も冬桜の季節が巡ってきた。

散歩に行く途中、住宅地の裏に一本の冬桜の木が有り、
公園の冬桜よりも早く開花していた。

冬桜しか知らない沖縄の人は、
春の喜びを伝えてくれる冬桜が咲くと嬉しそう。

濃ピンクで下向きに咲く小粒な花びらが
ちらほら咲き、春まだ浅い風に舞っていた。

沖縄とはいえ、春は名のみの風の寒さよの歌の通り、
内地の染井吉野が咲く頃と同じ時期と思えばいい。

曇りや雨の日が多く11℃から14℃位の
強風が吹き荒れる日がしばし続いている。

沖縄は温暖な為か冷房器具はあっても暖房器具は不要で、
寒い期間が短いので何の苦にもならない。

桜の季節と言えば入学、卒業、新しい門出等があり、
判れの季節でもある。

そして桜に寄せる思いは人其々に千差万別だが、
古来から日本人ほど桜に愛着を持つ人間が居るだろうか。
                
緋寒桜もハイビスカスも何も香りがしない。
内地の染井吉野は微かに甘い香りが漂う。

地下水の軟水と硬水の違いだろうか。
沖縄の硬水は飲み水には適さず洗濯物も柔軟さがない。

硬水はお腹に合わないので毎日のように大型店から
自宅まで五リットル運ぶ為、他の物は何も買えない。

近所に住む沖縄の人はお水を沸かして飲む!
あるいはお水をそのまま飲む!色々な意見が有る。

標高の高い山や一級河川が無いので残念で仕方ない。
従って貴重なお水を大切に使っている。

お野菜やお魚等は内地から運搬するので物価も高く、
地元でとれた物等は安い。タクシー代も安いと思う。

暑さに慣れた魚が海水温が低くなったため、
仮死状態で海辺に打ち上げられ、それを拾って行く人も居る。

少し開花したので今週末には冬桜が満開になると思う。
如月は三日少ない為、弥生まで九日で終わる。

時節の短さに何も進歩のない自分は、
時を大切にしていない事をしみじみと感じる
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