2016 12/23 22:27
Category : 日記
小学生の時、母の作った遠足の時のおにぎりは美味しい。
心浮かれた気持ちに気を付けなさいと、三角結び。
梅、鰹節、昆布と決まっていた。
他に何もなくても恥ずかしくなかった。
運動会には、赤い大梅が入った丸結び。
梅、鰹節、昆布おまけに
卵焼きと甘夏蜜柑が2個入っていた。
母の目を盗んで裏の家の義ちゃんの傍に走って行く。
義っちゃんに半分以上、分けてあげたと思う。
義っちゃんと私はリレーの選手だった。
義っちゃんは一位、私は8人中6位に終わったと思う。
何か学校行事が有る度におにぎりを作った母。
あの頃、母は両手でおにぎりを握るように、
母の心も私に握ってくれたのかも知れない。
中学二年の冬、バイトに行く時に
握ってくれたおにぎりは涙の味がした。
力のない親でごめんねと言ったように
眼から涙をこぼしたような味だった。
もう一度あのおにぎりを食べたいけれど
60才を過ぎると亡くなり、母との別れは速かった。
母に抱かれた想い出は少ない。
生意気な事を言う私を母は好きではなく、
可愛い言葉使いをする姉を好きだったと思う。
そんな遠い昔のことをふと思い出しながら、
街の夜景を見ていた。
冬至も終わりクリスマスが近づいても、
主人には全く関心がなく、いつも誰かと話している。
お前は俺がいなければ困るし、
居ても困るのだろう?
この川柳のような言葉には驚き何も言えない。
明日も外出したり家事も有り年末で忙しい。