2016年08月の記事


さよなら夏



今朝5時、窓を開ければすーっと風が頬を撫でる。
野原に行けば萩の花やケイトウの花が咲く頃。

幾重にも幾重にも重なる雲で富士山は見えず、
少し高い空は青空と黒い雲が混ざっていた。

電動自転車で遠出をし、お墓参りに行き、
気持ちがすっきりした。

夏の海を見ながら、もう少しで夏にさよならね。
五感を全て耳に集中させて波音を聞いていた。

海よ、お願いだから怒りを鎮めて!
いつもの静かな海でいてください。

心なしか風も弱く潮の香りが漂う。
巨大台風10号が上陸しないようにお願いをした。

往復1時間半の自転車はちょっと疲れた。
冷たい湧水を飲み、頑張って家路を急いだ。

人間は弱いもので自然災害には勝てない。
その時はその時で対処するしか方法はない。

そういえば処暑になり朝夕は涼風が吹き始め、
だいぶ凌ぎやすくなってきた。

今年の夏は猛暑続きだったが、殆ど冷房は使用しない。
夕食作りの時に暑さでぼーっとして倒れそうだった。

何度も余りの猛暑にくらくらしても我慢をした夏、
この夏もあと僅かで終わり、秋がくる。

秋は過ごし易く食物も美味しい。
しかし、秋刀魚等は不漁で価格が高騰している。

魚介類が獲れる町に住んで居ても
ようやく秋刀魚が店頭に並んだ。

もうすぐ二百十日(9月1日)立春から210日目。
台風が相次いで襲来し農作物が被害を受ける時もある。

漁師さんも海で遭遇すれば命に関わる為、
台風を事前に知る事は重要だと思う。

稲もだいぶ育ち稲穂が頭を垂れている田圃もあり、
農家の方が一人で稲の周りを紐で結わえていた。

西瓜やトマト等をよく食べた今年の夏、
久しぶりに新秋刀魚を食し秋が近い事を知る。
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立秋そして残暑
二十四節気の暦は早くて、立秋も後わずか。
もうすぐ23日に処暑になる事を知り驚く。

台風7号が去ったばかりで既に台風の卵が
日本の太平洋側に2個できている。

老朽化した家を修理もせずにいるまま、
巨大台風が上陸すれば非難しなければならない。

「こんな家を修理してどうする!」勿論、
建て変え等する筈がない。

海辺は土地が安いので二世帯住宅が多く建っている。
隣の家も我が家と築年数が同じで新築住宅を買った事を聞く。

東日本大震災以来、海の近くに住む人は減り、
高台の山が近くにある町の人口が増えている。

我が住む市もアパートの空家が目立つ。
昨夜主人いわく、次女達の住む神奈川に引っ越して
孫達の教育をしたい!言いだし、私は言葉が出なかった。

次女の出産予定は四月、未だ生まれもしない孫を
教育するために神奈川に引っ越すとはおかしい。

長女と次女は同じ団地に住み、助け合い住んでいる。
彼は何故そんな気持ちになったのか、

常識では考えられない事に想いを馳せるだけならいい。
お盆にお孫ちゃんが二人来て可愛いのは判る。

新婚夫婦が初めての子供を父親に任せる訳がない。
「神奈川へ行きたければ行って下さい。」

私は彼が家を出て行くのを止めない。
すると「早くも2年先だよ。」との事。

お孫ちゃんが可愛くてああいう言葉が出たと思う。
まるで子供と同じ自由奔放な人に呆れてものが言えない。

夜空を覗けばぼんやりした満月が見えて嬉しくなる。
満月に、捨てる願いをすれば叶うと言う。

そして新月に願い事をすれば叶うらしい。
私は捨てる願い等無い。叶えたい願いはある。

まだ残暑は厳しく、今夜も26℃の熱帯夜である。
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お墓参り~山の日




昨日の朝の事、水をまいても木の葉が萎れてきた。
棚田の土が地割れして水を欲しがっている。

田圃に行けば60センチ位の蛇が、
小川にいたので喉が渇いたのかしら。

蛇が苦手な私は急いで我が家に来れば、
蝉の死骸が沢山樹木の下に落ちていた。

今年も土に埋めてあげる。一緒懸命に
生きたわね。ゆっくり眠りなさい。

夕方、主人とお墓のお掃除をしてお花やお線香を
上げて、成仏して下さいと三人に話した。

湧水をバケツで運び、石塔を綺麗に磨き、
二人で飲んでいた湯飲み茶わんにお水を入れる。

その頃、夕日が沈む頃になり日が伸びた事を知る。
お爺ちゃん、涼しくなったでしょう?語りかけた。

すると「冷たい湧水が美味しいよ。」笑顔でお返事が返ってくる。
お爺ちゃん、奥様と喧嘩をしては駄目よ。

お婆ちゃんと三人で天国で仲良くすごしてね。
才色兼備の奥様でも嫁と姑の関係は難しい。

私でさえ義父母の介護をしていた時、
隠れて泣いた時も有った気の強い姑さんだった。

今では優しい神様になったでしょう。
そんな光景を松林でみんみん蝉が聞いていた。

明けて今日は、新祝日「山の日」とのこと。
お仏壇の前に盆棚を組み立てお供物等をあげる。

明日は幼いお孫ちゃんが二人と両親やお婿さんの
ご両親がいらっしゃると言うのに主人は無断外出。

居場所は判って居ても無視すれば喧嘩にならない。
彼は口うるさい用心棒、彼の心の中に私は存在しない。

日中、親友に茄子を頂きお漬物や茄子焼きにした。
午後6時過ぎ「只今~。」彼が帰宅した。

朝の膳 紺のしたたる 茄子の色。 sakura
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夏真っ盛り
西日の眩しい夕暮れに白い雲が浮かび、
汗が流れ顔がほてり真っ赤になっていた。

暑いわ!真夏だもの暑いのは仕方ない。
小さな子供のような雲が流れていく。

待ってお姉ちゃん!大きな声で叫んでも
遠くの雲の中に逃げていくばかり。

父のような大きな雲が「元気かな。」
お父さん、お盆には会いに来て!

「お前に会いに行くよ!」
本当?お父さん、嬉しい。

嬉しくて目がうるみ流れそうな涙を手で拭いて
汗と涙が一緒になってしょっぱい味がした。

この時私は余りの悔しさに夕暮れ時に家を出た。
自転車で遠出をして無理をしてしまった。それは、

水辺に行き白鷺や鴨の写真を撮ろうとしたら
その光景を見た主人に「お前は○○だぞ!」

言ってはいけない差別用語を使われ腹が立ち、
夕暮れの道を自転車に乗って商店街に寄ったり
している間に辺りは、とっぷりと日が暮れていた。

意志が弱い故に正反対の人と結婚をし、
休憩付の家政婦の○○になってしまった。

私は、彼に貯金が有るのか無いのかも知らず、
固定電話を掛けるのも別の部屋か外で話す彼。

扇風機を使いすぎて壊れてしまった夜、
暑さで気が遠くなる感じがするほど汗が流れた。

昨夜も午前2時頃、雷が落ちたような音で目覚め、
雷が遠のくと再び直ぐ眠ったと思う。

太陽が池の底迄あまねく照らす陽光の眩しい今朝、
早朝からみんみん蝉がけたたましく鳴いていた。

気難しい天気でくるくる変わる為どうなるか分からない。
今日も幾ら食べても太らない心太を食し冷茶を飲む。

それでも夢を追いかけ幸せを追いかけ、
今夏も自分なりに精一杯の事はしている。
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