あの日の二十才
何時の世も貧富の差があり、
現在でも成人式に出席できない人が居る。

沖縄の成人式にでた人達を見て、これから自分の力で頑張って!
立派な着物や振り袖を着て大人になった自覚をもつでしょう。

大学生なら親が晴れ着を作ってくれると思う。
でも私には出席した人の気持ちは解らない。

今頃になって成人式に出席すれば良かったと悔やむばかり。
誰に笑われようが自分で縫った紺のスーツで行けば良かった。

家庭科の先生に教えて貰ったスーツで形も悪く縫ったけれど、
着たきり雀のジャンパーを着て行けばと悔やんでいる。

友達が迎えに来てくれたが誰を見ても振り袖が目立つ。
風邪で高熱が有るからと母に嘘をつきお布団に入っていた。

私は、月給とバイト代を両親に渡していた為、
母は借金をしてまで振り袖だけ作ってくれた。

振り袖が有っても帯や草履まで買えないから、
その振り袖は15年後に京都の染物屋さんで染め替え
付け下げにして今でも大切に保管してある。

ああすれば良かったこうすれば良かったと思えど
あとのまつり。

式に行く為の着物等なくても胸を張って行けばいいのに、
あの日の私は本当に愚かだった。

あの日は日曜日だったから会社は休みで
夕方から料亭のバイトに行き板前さんの買物を手伝えば、

「どうして成人式に行かなかったの。」板前さんに叱られた。
その時、大きな罪を犯したような嫌悪感を抱く。

親友が経営していた料亭は、資産家の両親が建てたもので、
超美人の親友は恋多き人で2年で料亭を辞め、
会社社長と結婚して何不自由なく暮らしている。

あの時、彼女と私では貧富の差が大きく親友が羨ましかった。
今の私は贅沢はできないけれど平凡な生活に感謝している。

編集 詩伝・改 : 画像消しちゃいましたか。それは申し訳ないことをしました。ごめんなさい。
編集 sakura1205 : masyuukoさん、コメント有難う御座います。
編集 sakura1205 : 詩伝さん、南国は外国人が割と多くて振袖が合わない感じですね。綺麗な人を撮れば良かったです。
編集 詩伝・改 : 振袖は着てるけど、とても日本人には見えません。 どこの土人の冗談でしょうか? なんて言わざるを得ないのも情けなや...
編集 masyuuko : 貧乏は本当に嫌です。