2013 06/05 21:00
Category : 日記
蒸し暑い沖縄から飛行機に乗った時は霧が深く、
濃灰色の空気が漂い何も見えなかった。
15分も経てば真っ青な空と雪のように真っ白な雲が
様々な形をしてどんどん流れていく。
1時間後には美しい海が見えたり隠れたり、
新幹線の3倍の速さで飛んでいるとのこと。
空港に着陸し、バス、電車、バス、タクシーと乗り換え、
夕方、我が家に着く頃は何ともいえない静寂さを感じた。
私が主人よりも先に我が家の玄関に着いた時、
閉めてあるはずの鍵が開きドアーが少し開いていた。
そして60着位かけられる衣装ハンガーが倒れていた事に、
何故?誰が鍵を開けたのか、主人は警察に来て頂いた。
不幸中の幸いに大切な物は何も無くなっていない。
警察官は30分位で帰って行ったが胸中は穏やかではない。
3日、4日、5日と役所の方や近所の人達も来て留守中の事を
細かくお話して頂き、少しづつ落ち着いてきた。
過ごしやすい風が吹いて畔には白鷺が遊び長閑な風景のなか、
外出をして用事を済ませ我が家に戻り夕食の支度をする。
長期間、留守にすると私は何となく故郷になじめない。
慣れゝば以前の故郷に戻ると思う。
古い我が家の狭い庭には琵琶がたわわに実って、
手作り池の金魚達も生きていてくれ嬉しい。
大きくなったさくらんぼの木の葉が暗い夜空にざわざわと、
初夏の涼しい風に揺れている。