2012 03/01 19:58
Category : 日記
幼い子供のいる家では、そろそろ赤い雛壇を出して飾る頃。
お雛様、お内裏様、三人官女、五人囃子、その下にも飾ってある。
3月3日は桃の節句、雛祭り。
女の子の健やかな成長を祈る節句。
平安時代に、出産の際の死亡率が高かったので、
命を持っていかれないよう、
枕元に身代わりの人形を置く習慣があったとの事。
人形(ひとがた)とは身代わりという意味で、
この風習は自分の厄払いを引きうけてくれた人形を流す「流し雛」へ発展し、
今も残っている。
私も幼い頃、雛壇を飾って貰い小さな人形が可愛くて喜んだ想い出がある。
その雛壇を飾ってくれた母も20代の私を残して亡くなった。
雛祭りがくる度に、その翌日に亡くなった母を思い出し、
早咲きの桃の花を何度かお仏壇に飾ったと思う。
父の事業が失敗した後の母は糖尿が悪化し、
私が入院費を出しても入院せず、それを生活費に充てゝいた。
入院していたらもっと長生きをしたと思うけれど、
本人が病院が嫌いで産まれて一度も入院する事もなく家族とすごしていた。
親姉妹に縁の薄い私も、天国にいる母に、父に、姉に会いたい時がある。
そんな時は、何時も心の中に居ると自分に言い聞かせている。