嵐の前の静けさ 
昨夜は、避暑地で楽しそうに暮らしている主人のメールを
見れば、なんとなく悔しさがこみあげて中々眠れず、
午前1時頃ベッドに横になった。

熱帯夜が続いている今朝、寝坊して6時30分起床。
曇り空の午前7時半頃、プラ包装容器を表通りに出しに行く。

蝉の声も微かに聞こえる程度の静かな朝、
薄青い富士の周りには入道雲が浮かんで全てが灰色に見えた。

近所で80代の方がなくなり火曜日にお葬式が有ると
親友に聞いたので火曜日にお寺に行かなければならない。

昔、主人がお世話になった事も有り、「頼んだぞ。」と
彼から依頼され、親友と一緒に香典を包んで行く約束をした。

もしかしたら台風の影響で大雨になるかも知れない。
大雨になろうと行かなければならない。

次々に用事が出来て、今週は大型台風6号もくる為、
海や山の散策など今のところは、とても無理だと思う。

正午、富士山頂に白い傘雲のようなものが浮かんで、
小雨がぽつぽつ降り出した。

あの雨は直ぐに止み、灰色の空に全ての物が隠れてしまい、
表通りの所々にお通夜の案内役の人達が交通整理に立っていた。

海は時化て波が高い。
こんな時、耐震強度工事をしておけばと思っても、
一家の主が修理する気もないので困っている。

蝉の声も小鳥の声も、そして人の声まで消えてしまい、
嵐の前の静けさという言葉がぴったり合う夕方になる。