土曜日の雨
昨夜、激しく降っていた雨も今朝は小雨になり、
寝坊した私は7時起床。

暖かな南風が吹いた時、雨は音もなく静かに降り、
冷んやりした西風が吹けばちょっと冷たい雨になる。

血潮紅葉の下をとおったら雨粒がぽつんと私の眼に落ちて、
涙をこぼした顔になる。

土曜の夜は、一人ですごす時間が多いため、
余り好きな曜日ではない。

「お前も行くか?」と誘ってくれても、意地っ張りだから
「私は行きたくない。」と言ってしまう。

私の心の裏には悲しいけれど彼の心を信用できないものが有る。
また時々、一人で居た方が気楽な面もある。

今夜は、午後7時過ぎまで土砂降りの雨がやむ事はなかった。
そして午後9時になれば風がカタコト雨戸を叩く。

「堂々として居ればいい。」と親友から電話を貰ったけれど、
彼が帰宅すれば「お帰りなさい。」気持よく迎えている。

一緒にすごす一日ならば喧嘩をするより
何事もないような素振りをした方が無難である事を悟った。