2011 01/18 22:48
Category : 日記
数十年ぶりで幼な友達に会った。
とても痩せて寂しそうな背中をして、彼は私に話しかけた。
「俺さ、小さい頃からさっちゃんと一緒になろうと思っていたんだ!」
「そうだったの。」二人は近所に住む同じ学年で仲良しの幼な友達だった。
小学生の頃、五人兄弟の将ちゃんの家は八畳一間の極貧の生活をし、
三男の将ちゃんは小五から新聞配達をして家計を助けていた。
歌が上手で運動会には将ちゃんと私はリレーの選手に選ばれたが、
将ちゃんの足の速さには叶わなかった。
家庭では、「素麺」が足りなくて伸びるのを待って食べる光景を見て、
私は、8才くらいの子供ながらに同情をし、何とかしてあげたいと思った。
あの頃の私の実家は商売も順調で景気も良かった。
両親に叱られる事が判っていたので、
そっとパンをポケットに隠して将ちゃんの家に持って行った。
将ちゃんの家が貧しくても兄弟が大きくなれば
必ず極貧生活から脱出して豊かな暮らしができると確信していた。
案の定、一人っ子の私の家は中学二年頃から父が事業に失敗をし、
将ちゃんの家は長男が会社員になり、時代の波にのっていった。
人の人生は良い時ばかりは続かない。
悪い時ばかりも続かないと、20才頃に思った事がある。
将ちゃんは努力をして会社社長になって生活も豊かになり、
13才位若い奥様と結婚したが子供に恵まれず、胃癌の手術を受けたとの事。
小学生の頃、将ちゃんの家族に自分のご飯を親に隠れて食べさせてあげた。
そういう色々な思い出を大切に思ってくれた将ちゃん、
早く元気になってお仕事に頑張ってと、励ませば元気に笑ってくれた。
幼な友達って何時まで経ってもいいものだと想いながら、
宿に帰って来た。
とても痩せて寂しそうな背中をして、彼は私に話しかけた。
「俺さ、小さい頃からさっちゃんと一緒になろうと思っていたんだ!」
「そうだったの。」二人は近所に住む同じ学年で仲良しの幼な友達だった。
小学生の頃、五人兄弟の将ちゃんの家は八畳一間の極貧の生活をし、
三男の将ちゃんは小五から新聞配達をして家計を助けていた。
歌が上手で運動会には将ちゃんと私はリレーの選手に選ばれたが、
将ちゃんの足の速さには叶わなかった。
家庭では、「素麺」が足りなくて伸びるのを待って食べる光景を見て、
私は、8才くらいの子供ながらに同情をし、何とかしてあげたいと思った。
あの頃の私の実家は商売も順調で景気も良かった。
両親に叱られる事が判っていたので、
そっとパンをポケットに隠して将ちゃんの家に持って行った。
将ちゃんの家が貧しくても兄弟が大きくなれば
必ず極貧生活から脱出して豊かな暮らしができると確信していた。
案の定、一人っ子の私の家は中学二年頃から父が事業に失敗をし、
将ちゃんの家は長男が会社員になり、時代の波にのっていった。
人の人生は良い時ばかりは続かない。
悪い時ばかりも続かないと、20才頃に思った事がある。
将ちゃんは努力をして会社社長になって生活も豊かになり、
13才位若い奥様と結婚したが子供に恵まれず、胃癌の手術を受けたとの事。
小学生の頃、将ちゃんの家族に自分のご飯を親に隠れて食べさせてあげた。
そういう色々な思い出を大切に思ってくれた将ちゃん、
早く元気になってお仕事に頑張ってと、励ませば元気に笑ってくれた。
幼な友達って何時まで経ってもいいものだと想いながら、
宿に帰って来た。