風が冷たい朝
夕べは、音もなく静かな小雨が降っていたような気がして、
耳を傾ければ忽ち止み風が出てきた。

穏やかだった昨日の晴れからは一転し、
風の冷たい晴れの今朝6時起床。

稲刈りの終わった田園は、緑一色だった。
それが瞬く間にぱっと明るい黄色に変わって、
こんな風景も奇麗だと少し立ち止まり見つめていた。

その時、あの早春に咲く菜の花畑を想像し、
これから春ならいいなあと寒くなる冬を嫌がる私。

寒い冬を乗り越えた時、初めて花いっぱいの暖かな春に出会い、
春の良さが判る。
ずっと春ならば春の良さは判らない。

夏の猛暑の頃は、挨拶代わりに暑い暑いと言い、
霜月に冷え込んでくれば、寒い寒いと呟いてしまう。

冷たい空気を伴った低気圧が日本海側にあり、
北日本では大荒れの天気になっていると思う。

ひゅーひゅー風が歌っているように聞こえ、
雨戸をカタカタ揺らす晩秋の夜は、どんどん短日になっていく。

寒暖の差が激しく、風邪をひいている人が多いが、
家族の風邪もだいぶ楽になった感じがする。