晩秋の台風 
風が空で怒っているように吹いて、
雨が一緒になって横殴りに降っていた。

昨夜は、風雨の音が気になり中々寝つけず深夜1時に
眠ったような記憶がある。

日中も暴風が吹き荒れ、雨戸を閉め二重のカーテンさえ揺れて、
二階の電燈も横揺れに動いていた。

暖房が恋しいくらいの肌寒さの時節に何故、今頃
台風が発生するのか、不思議でならない。

海水温が高い為に発生するならば、
これからも発生する可能性があるのだろうか。

今日は主人が珍しく一日中、家に居てくれたので心強かった。
欠勤をした次女は怒って朝からお布団から出て来ない。

車で送ってくれない主人に怒っている。主人に送ってあげて!
私が頼んでも知らん顔をしていた。

運転免許が有っても車に乗らないならば、
タクシーに乗ってでも病院勤務を休むべきではないと
私は考えたけれど口に出せば角が立つ。

夜になると急に雨風がぴたりと止み、
あの暴風雨が嘘のように静かになり、
窓を開けたら晩秋の肌寒い風がすーっと入ってくる。