千曲川 
小諸なる古城のほとり、雲白く遊子悲しむ。
緑なすはこべは萌えず、若草もしくによしなし。
しろがねのふすまの岡辺、日に溶けて淡雪流る。

小諸にある古城のほとりにいた旅人が白い雲を見あげて悲しんでいる。
これは旅人がとどまっている自分と、
動いている雲を比べて悲しんでいる事を表す。

雲で柔らかく輝く岡は、日に溶けて淡雪が水になって流れる。
此処では旅人が季節は春だと思って、はこべが燃えなかったり、
若草も十分にないという失望した気持ちがあらわれている。

しかし、その後の詩で僅かだが淡雪が溶けているという春の予感を感じ、
旅人は期待の気持ちをもっている。千曲川旅情の歌を思い出した。

静岡から長野までの道のりは思ったより長かった。
30日に主人の車で9時に自宅を出て安宿に到着したのは
午後4時前後だった。

33度位の暑さの中を外出した為か、私は午後10時前に眠ってしまい、
翌日31日は、近くの善光寺にお参りをして数年前にバスツアーに
お参りした時を思い出した。

午後3時頃になると空が曇り、風が轟音を立てゝ吹きはじめたので
急いで旅館に戻った。

旅館に駆け込むと同時に雷がごろごろなり始めた。
千曲川を囲む山々に雷は数回落ちたと思う。

暇さえあればマレットゴルフに熱中していた主人は暑さの影響か、
午後8時に倒れるように眠ってしまい、
私も午後10時に早寝をしていた。 

この旅館は倒産後、伊藤園グループが買い取り営業をしているが、
バイキングもお刺身等はなく、普通の家庭料理を頂いた感じだった。