金魚 
娘さんが朝、昼、晩の食事時に来ては甲高い声でお喋りをしていた。
余りの多弁さに私は台所で昼食を摂って、
すぐに家を出た。

我が家に帰れば午後6時を過ぎてしまい、
急いで夕食の支度にかかる。

軽食で太陽が照りつける町を歩き、
お腹が空いて木陰で小さなパンを一個食した。

空腹時に歩いて食後に外出しなければ体重は落ちない。
判っていても、夕食は普通に食してしまう。

55キロ、50、49キロに体重が落ちてくると
お洒落も出来て身体が軽くなった感じがする。

夕方、すぐに金魚達に餌をあげたが、
「お前達は太ってね。」と心の中で呟く。

太った金魚は、昨年夏から春まで長く生存してくれたので、
金魚には太って貰いたいと単純にそう思う。


photo by sakura1205 from