2010 05/15 18:05
Category : 日記
国破山河在 国破れて山河在り
城春草木深 城春にして草木深し
感時花灌涙 時に感じて花は涙をそそぎ、
恨別鳥驚心 判れを惜しんで鳥は心を驚かす
峰火連三月 烽火は三月に連なり
家書抵萬金 家書は万金に抵たる(あたる)
白頭掻更短 白頭の掻きて更に短く
渾欲不勝簪 すべて簪(かんざし)に勝(た)えざらんと欲す
杜甫が46才の時、安禄山の反乱が起こったすぐ後、
皇帝の朝延とへだたり、疎開先の家族ともへだてられ
ただ一人、反乱軍の陣営に拘禁されていた間の作であるという。
家族に対する細やかな愛情、それは杜甫の特徴だと思う。
晩年の放浪は、ずっと妻子を抱えての旅であったが、
家長としての細かい思いやりが何時もその詩ににじんでいる。
この詩を作った時には、家族と離れ離れになったままの時である。
国への思いは家への思いと相重なって、詩は悲痛なものになる。
やがて杜甫は軍の監禁から脱出し、妻子との再会をとげる。
その後、家族を抱えて食糧を求め、流浪の旅に出たとの事。
私は、中国の詩人に興味を持ちながら勉強したいと思うだけで
月日が経ってしまい、中々読む暇もなく今年も春が過ぎてしまう。
城春草木深 城春にして草木深し
感時花灌涙 時に感じて花は涙をそそぎ、
恨別鳥驚心 判れを惜しんで鳥は心を驚かす
峰火連三月 烽火は三月に連なり
家書抵萬金 家書は万金に抵たる(あたる)
白頭掻更短 白頭の掻きて更に短く
渾欲不勝簪 すべて簪(かんざし)に勝(た)えざらんと欲す
杜甫が46才の時、安禄山の反乱が起こったすぐ後、
皇帝の朝延とへだたり、疎開先の家族ともへだてられ
ただ一人、反乱軍の陣営に拘禁されていた間の作であるという。
家族に対する細やかな愛情、それは杜甫の特徴だと思う。
晩年の放浪は、ずっと妻子を抱えての旅であったが、
家長としての細かい思いやりが何時もその詩ににじんでいる。
この詩を作った時には、家族と離れ離れになったままの時である。
国への思いは家への思いと相重なって、詩は悲痛なものになる。
やがて杜甫は軍の監禁から脱出し、妻子との再会をとげる。
その後、家族を抱えて食糧を求め、流浪の旅に出たとの事。
私は、中国の詩人に興味を持ちながら勉強したいと思うだけで
月日が経ってしまい、中々読む暇もなく今年も春が過ぎてしまう。