八十八夜

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雑節のひとつ八十八夜は立春から数えて88日目の日の事。
春から夏に移る節目の日、夏への準備をする決まりの日。

茶摘み、苗代のもみまき、蚕のはきたて等、
一般に農作業の目安とされる。

静岡空港辺りの牧ノ原へ行けば何処を見てもお茶畑ばかりで
他には何も見えないほど段々畑が続いている。

日差しの強い今朝5時起床し、早めの朝食とする。
今朝7時半から海岸掃除があり、町内役員兼会計係の主人が
公民館に行き、皆さんに挨拶を済ませた後お掃除を開始した。

誰から連絡が有るか判らないので私は家で9時半まで待っていた。
その間、家にはお掃除に出られない人が出不足金を持参してくれ、
彼が帰った時に手渡した。

彼は、午後1時から無断で外出し4時半に帰宅すると
自分から一人でお喋りをして嘘をついていた。
喧嘩はしたくないので黙って嘘を聞いていた。

私は夕方にお掃除の終わった海岸を歩いているうちに
勝手な人間は勝手な事を言っていい加減な事を平気でして、
人を傷つけて幸せになれるのかと、ふと思う。

日暮れの海は薄暗くて寂しい。それでも私はこの町が好き。