風に散る花
昨夜、早寝しようと午後10時半にお布団に入った。
強い風が吹き荒れ、船の汽笛がぼーっと聞えていた。

今朝5時半に目覚めた時、強風が吹いて
雨戸をカタカタ揺らし、小鳥も鳴かぬ冷え込む朝になる。

6時に可燃ゴミを表通りに出しに行く時の追い風の強さに、
私はゴミを持ったまま走って可燃物を出して来た。

今にも降りそうな曇り空で山々も海も富士も何も見えなかった。
隣のお宅の木蓮の花も大きな蕾がたわわに咲きはじめ
上を向いて風に飛ばされそうな感じさえする。

我家の桜桃も、風に飛ばされどんどん散って庭に散乱している。
手作りの池の上に白い可愛い花びらがぱらぱら落ちていく。

どんなに風が強く吹こうと、もう少しでお彼岸の入り、
是ほど寒い日は余りこないと思う。

午後3時半、急に主人が帰宅したので「お帰りなさい。」大きな声で
笑顔で迎えれば、「何を言ってるんだ。」と威張っている。

彼は、幸せな人だとつくづく思う。
好きな事をし自由に生きて、嫌な事は私に当たれば良い。

みぞれが降って、とても寒い夕方になった。
桜桃は散っても、これから次々に春の花は咲く。
花の命は短いけれど人の命も長いようで儚い。