冬の雷 
この大きな陸橋を越えれば何があるのだろう。
26度の暑さのなかを歩いたが、陸橋の先も普通の街中と
代わりはなかった。

時間も遅いため那覇市内を歩いて少しの食材を買い求めて
生暖かい風の中をモノレールに乗り、最寄の駅で降りて帰って来た。

昨日も帰りが遅くなり住まいに着いた途端に雷は鳴り、
ざーっと雨が降ってきた。

今夜も雷が鳴るかも知れない。
主人は、毎日午後7時前後まで何処にいるのか判らない。

玄関を開ければ必ず彼の方から××でと説明をしている。
昨日も、「公園の時計を1ヶ月前から直さない。」と

市役所に講義をして再度、壊れた時計を直すように注意をしていた。
市に注意する事は間違ってはいないと思うが、

そんな正義感があるなら彼も法律違反をしないで貰いたい。
「貴方は、普通の主人がやらない事をしているの。」と、

注意をした事があるけれど、反省する気配がない。
沖縄に来てからも毎日、彼が帰る迄食事を食べずに待っている。

午後6時半に丁度夕日が沈み、空が暗くなってきた。
那覇の街は、朝から夜まで消防車やパトカーのサイレンが
鳴って、窓を開けてあるので車の騒音が賑やかに聞える。