汗ばむ日中
曇り空の日中だったが、用事を兼ねて外出をした。
外出先で住所、電話番号を記入する欄があり、

自分の住所が判らなくて書けず、電話もかけた事がないので
記入できなかった。

何処に引っ越してもこんな経験は一度も無く、
恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまった。

住まいに帰れば「グランドゴルフ大会に出る為住所を教えてくれ!」と主人から
午後1時半にメールが入っていたので3時間後に返事をした。

この街にずっと住むと思っていない為、覚えないのだと思う。
外を歩いていれば汗ばむ気温で住まいに戻ればアイスクリームを
食べてしまった。

外出先で気になった事は、産まれつき小児麻痺の赤ちゃんに
通りがかりの主婦が、「可哀そうね。」と呟いた。

その瞬間、赤ちゃんの母が「可哀そうじゃありません!」と
凄い見幕で怒っていた光景を見て、私ははっとした。

このお母さんは、自分の愛児を健康な子と同じに思い
病気を必ず治して元気にしようと思い育てゝいる。そして

同情されるのが嫌で立派な子供に育てようと頑張っている。。。
「可哀そうね。」という言葉を知らない人に、
赤ちゃんの母は、惨めで悔しかったと思う。

午後6時を過ぎても外が明るくて、ビルの所々に電灯が点き始めた。