冬の海 
冬型の気圧配置が続いている為、朝の冷え込みが強く
温暖な静岡も、早朝の気温はマイナス一度になる。

日中になっても西風が強くて、晴れの青空が広がっても
冷たい風がひゅーひゅー吹いている。

三日ぶりに普通の生活に戻ったが、可燃ゴミは誰も出さないので
台所に沢山溜まっていた。洗濯物の山、家事に追われ

PCを開ける暇もない午前中だった。
この時期は、椿はどんどん散って山茶花が、葉の間から顔を出し

初冬からずっと咲き続け、何処へ行っても山茶花が目に付く。
晴れた日の海は青々と光輝いているが、

二日前の雨、雪の降る日の海は黒く見えた。
黒い海と言えば大げさに聞えるが、

濃灰色よりも黒っぽい海、海岸に打ち寄せる波しぶきだけが白かった。
この寒さが有るから暖かい春がくると思い、

桜並木の樹木の枝先に眼をやり、暇を見ては蕾になる日を待っている。

冬の海 砂浜冷たく 手に触れて 戻ることなき 砂時計