落葉舞い散る山道で 
山道を歩いていたら、黄色い葉、茶色い葉、赤い葉がぱらぱらと
雪が散るように舞い降りて、思わず両手で落葉を掴もうとした。

枯れ落ち葉は、ひらひら風に揺れてふわふわと山の谷底へ落ちて行く。
昨日は、連泊できる宿を探す為、二箇所の観光協会に立ち寄り、

10件前後の宿に行き、色々な様子を聞いて廻った。
山の頂上に差し掛かった時、車を止めて崖下を見た時は、

眩暈に襲われ、耳にもふわっと違和感を感じたほど急カーブだった。
ホテルにチェックインした時は、既に5時半を過ぎてしまい、

6時の食事に間に合ったくらいホテル探しに時間を費やした。
急な山道を運転していた主人も、一日中、歩いたりした為か

温泉に2回入浴した後、大いびきをかいて眠っていた。
夜、色々なパンフレットを見ながら、何処に泊まっていいのか判らず、

決断ができない。来年の事なのでゆっくり考えればいい。
一人旅の下見をする事も楽ではなく、旅行気分にはなれなかった。