旅 明日を探して 
今冬も一人旅に行く温泉地を暇な時間を見計らい、PCで検索したり、
電話で聞いてみたりしている。

今年の冬にお世話になった旅館は、立替工事や倒産したホテル等で
再び同じ旅館に行く事ができない。

同じ温泉地に行っても面白くないので、遠隔地でも安心できて
宿泊料金も安い旅館を探している。

普通の家庭なら我儘と思われがちだが、我家は主人が進めている事、
私が、この家から少しでも離れたいと思い、それを察した主人が進めて

くれている。普通の夫婦なら旅行は必ず一緒に行くと思うが、
主人が嫌で行く訳ではなく、次女から一日でも多く離れたい一心で

心細い旅に行く事を計画している。眩暈がしても台所で夕食の支度をして
いる姿を見て、出来上がるまで知らん顔して見ている彼女に

「ちょっと手伝って!」と母親なら言ったと思うけれど何も言えずに
主婦なら当然だと思いながら、一人で掃除、洗濯、料理をしている。

「言葉を間違ったわ!」等という事は絶対に許されないし、
正しいと思った事を言えば冷たい目でみられ、ずっと根にもって追求される。

親離れできない娘が主人に甘えている為、夫に甘える事など出来ない。
バイトで貯めた金銭と夫が半分出してくれる為、行こうと考えている。

明日が見えたらいいなあと願いながら、計画を立てている。