心を満たすもの

他愛もないことなんだけど
夕日を見てたら泣けてきた
文字通り何かが心を満たして
それがたまたま涙と言う形で溢れ出た
何が心を満たして溢れ出たのかわからないけれど
わからないから知りたい

いろんなもので僕の心は満たされる
それが歓迎すべき喜びのときもあるし
招かれざる悲しみのときもある
一時、溢れ出るほど満たした思いは、やがて消えていく

どんなにつらい経験も、どんなにうれしい出来事も
いつか記憶になる
だから心はいつも次に満たされるのを求めている

心は底なしだから、満タンのように思えても
すぐ次の充足を欲しがる
それが欲望だ
過剰で汚い欲も、必然で美しい欲もこの世には存在すると思う
人間として、生きるためには欲も必要だし、
欲を満たす喜びは本能的にすべての人が知っていると思う
欲を満たす喜びは誰でも望んでいるし、必然だし、当然だ

でも、
心に染み渡って溢れ出るほどいっぱいになるのは
欲を満たした喜びではきっとない