被爆者からの手紙
昨夜、寝付かれそうにも無くて子守唄変わりにラジオ深夜便を点ける。
それは被爆者からの手紙の朗読が行われていた。
投稿者の多くは私と同じ年代で終戦当時小学生位だった人達だ。

子供たちは凄惨な地獄の海をくぐって何とか生き延びる。
幸せだった暮らし親兄弟すべて一瞬にして失い、
何度も死のうと思いながら。

なんと戦争は、原爆は惨い事をしでかすのだろう、

私は続けて聞くに忍びず、ラジオを切った。
私は眠れそうに無くて、眠剤を飲んで眠った。
今までに多くの本で体験記を読んではいたが身につまされた。

私は被爆者ではない。
長年、長崎市に住んでいるが、こうした話を直接被爆者から聞いた事はない。
被爆者の多くは黙して語ろうとしない。
それほど心の傷は深く大きいのだ。