「瓦礫」
恐怖を網膜に焼き付けたまま
途絶えた命は
安らかな来世を迎えることが
できるのだろうか
轟音と煙の臭いに
命途絶える瞬間が
拘束されてしまう
望んだことではないはずなのだ
それが
天にもたらされたものならば
天を怨むこともありとしよう
人によってもたらされたものならば
恨むとて、その仇は討てど
くり返されるばかり

瓦礫は、瓦礫を産むばかり
災禍は災禍を生むばかり

編集 風便り : 嘆き悲しんでばかりいてもしかたないと、傍観している身は簡単に言ってしまいますけれど(^^;
編集 流雲 : 理由は数有れど死が齎すのは、悲しみだけですね。