2005年10月の記事


晩秋
山々の木々が
冬の衣装を選びはじめました
今年の流行は何色でしょうか

昨日、枯れ葉色のプルオーバーを買いました
母にもらった桜の落ち葉のレプリカのブローチに
似合うように

いつか
あなたに会えるときがあったら
この季節がいいですね
時間をアルバムの中にとどめておくには
まったくもって
適正な季節ですから

冬が来る前の
この凛とした風の中で
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菊花
イエローが
滲んで
秋色
畑の真ん中
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「いつかひとりになったときのために」
いつかひとりになったときのために
花を植えよう
いつかひとりになったときのために
絵を飾ろう
いつかひとりになったときのために
思い出を綴ろう

いつかひとりになったときのために
あなたと一緒の時間を
たくさんつくろう

いつかひとりになったときにも
花を咲かせ
絵を眺め
思い出を語れるように

あなたといっしょに
音楽を聴こう
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「夏のしっぽ」
ずるずると引きずっている
ライナスの毛布のように
夏がしっぽを出す
ツクツクホウシの声がじゃれる
夏は下界を見下ろして
すべての影が
長く伸びていくのを見送っている
風がそっと夏の背中を押しやる
夏がくるりと
しっぽをひっこめると
秋が安心したように横たわる
雲はイワシ雲
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