「さらっていきたい」
立ち止まる術も知らないまま
ただがむしゃらに走り続ける君を
さらっていきたい

ただ抱きしめて
立ち止まる事も
ひとつの道なのだと
君が納得するまで
抱きしめていたい

君の手が
わたしの胸を突き放す事を
覚えるまで
君をそっと抱きしめていたい

君をさらって
その翼が癒えるまで
誰の目にも触れさせないように
わたしの籠にいれておこう