2004年02月の記事
2004 02/28 21:54
Category : 読書時間
銃弾に倒れた子の
飢えて死す子の
時間を止めてください
ほんの一瞬でもいい
目を閉じる間際に
安らかな微笑を授けてください
生まれてきた感動を
知ることなく
そのわずかばかりの時間を
ただ 死ぬ事だけがあたりまえのように
ファインダーで切り抜くことは
生きていたことの証拠じゃない
できるなら時間を止めて
あの子らが
生きていてよかったと思う
一息を挟んでください
飢えて死す子の
時間を止めてください
ほんの一瞬でもいい
目を閉じる間際に
安らかな微笑を授けてください
生まれてきた感動を
知ることなく
そのわずかばかりの時間を
ただ 死ぬ事だけがあたりまえのように
ファインダーで切り抜くことは
生きていたことの証拠じゃない
できるなら時間を止めて
あの子らが
生きていてよかったと思う
一息を挟んでください
2004 02/22 15:59
Category : 物語
隣りに座ったひとが
ムスクをつけているんだねという
わかりますかとたずねたら
アメリカのコンサートでは
黒人がよくつけていたからと答えた
わたしはただ フーンと思った
わたしがつけていたのは安物の
オー・ド・トワレで
香りを残せるほどのものじゃない
わたしの隣りに座ったひとは
今もときおり雑誌に写真が載る
それを見るたび残り香が匂い立つのだ
何かに夢中になっていた過去を
さかのぼる青白い時間とともに
ムスクをつけているんだねという
わかりますかとたずねたら
アメリカのコンサートでは
黒人がよくつけていたからと答えた
わたしはただ フーンと思った
わたしがつけていたのは安物の
オー・ド・トワレで
香りを残せるほどのものじゃない
わたしの隣りに座ったひとは
今もときおり雑誌に写真が載る
それを見るたび残り香が匂い立つのだ
何かに夢中になっていた過去を
さかのぼる青白い時間とともに
2004 02/22 12:28
Category : レンアイ教授
立ち止まる術も知らないまま
ただがむしゃらに走り続ける君を
さらっていきたい
ただ抱きしめて
立ち止まる事も
ひとつの道なのだと
君が納得するまで
抱きしめていたい
君の手が
わたしの胸を突き放す事を
覚えるまで
君をそっと抱きしめていたい
君をさらって
その翼が癒えるまで
誰の目にも触れさせないように
わたしの籠にいれておこう
ただがむしゃらに走り続ける君を
さらっていきたい
ただ抱きしめて
立ち止まる事も
ひとつの道なのだと
君が納得するまで
抱きしめていたい
君の手が
わたしの胸を突き放す事を
覚えるまで
君をそっと抱きしめていたい
君をさらって
その翼が癒えるまで
誰の目にも触れさせないように
わたしの籠にいれておこう
2004 02/17 21:32
Category : 物語
ただ独り立つ旅人に
降り注げよ 陽の光
満ち溢れよ 潤いの賜物
微笑みを授けよ
アルテミス
旅人の手から
荒野に蒔かれた
一粒の種は
幾万の糧となるのだ
陽の光になびき
月光に輝き
黄金の波となり
人々は歓喜し
旅人は再び
一粒の種を得る
そして
蒔くべき荒野へ
再び 出発するのだ
降り注げよ 陽の光
満ち溢れよ 潤いの賜物
微笑みを授けよ
アルテミス
旅人の手から
荒野に蒔かれた
一粒の種は
幾万の糧となるのだ
陽の光になびき
月光に輝き
黄金の波となり
人々は歓喜し
旅人は再び
一粒の種を得る
そして
蒔くべき荒野へ
再び 出発するのだ
2004 02/10 20:57
Category : 詩惑抄
死を忌み嫌うことなかれ
選択することなかれ
死は敬うべきもの
畏怖するべきもの
己の手でもたらされるものではない
ただ時を待ち
静かに受け入れるべきもの
選択することなかれ
死は敬うべきもの
畏怖するべきもの
己の手でもたらされるものではない
ただ時を待ち
静かに受け入れるべきもの
2004 02/06 22:27
Category : 詩惑抄
大太刀をふるう力も
銃を操る技術もないならば
城壁を築け
堀を掘れ
守る術を思索せよ
すべからく
身の内から沸き出でる
闇を葬る覚悟せよ
銃を操る技術もないならば
城壁を築け
堀を掘れ
守る術を思索せよ
すべからく
身の内から沸き出でる
闇を葬る覚悟せよ
2004 02/02 22:21
Category : コトバアソビ
[Pippa's Song]
The year's at the spring;
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hill-side's dew-pearled;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in his heaven-
All's right with the world !
(Robert Browning)
[Pippaの歌]その年はスプリングにあります。また、日は朝にあります。午前は7時にあります。丘側は露真珠で飾られます。ヒバリは翼の上にいます。カタツムリはとげの上にいます。神は彼の天にいます。すべては、世界でちょうどあります!
(翻訳サイト http://www.excite.co.jp/world/text/ より)
[異訳](^^;
季節(とき)は春となり
時は朝方
刻は7時
丘辺には真珠の輝き
高みにはヒバリ
草の葉にはカタツムリ
神は天に在り
世はこともなく在る
The year's at the spring;
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hill-side's dew-pearled;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in his heaven-
All's right with the world !
(Robert Browning)
[Pippaの歌]その年はスプリングにあります。また、日は朝にあります。午前は7時にあります。丘側は露真珠で飾られます。ヒバリは翼の上にいます。カタツムリはとげの上にいます。神は彼の天にいます。すべては、世界でちょうどあります!
(翻訳サイト http://www.excite.co.jp/world/text/ より)
[異訳](^^;
季節(とき)は春となり
時は朝方
刻は7時
丘辺には真珠の輝き
高みにはヒバリ
草の葉にはカタツムリ
神は天に在り
世はこともなく在る