2003 12/14 11:15
Category : 物語
眠る幼子のそばに
兵士が立つ
「ここで、守っているから
ゆっくりおやすみ」
幼子が問う
「何がやってくるの」
兵士は答える
「おまえが怖がる必要はないのだよ。
わたしが守っているのだから」
幼子はやがておとなになり、
兵士は年老いた。
歩きつかれた兵士のそばに
青年が立つ。
「ゆっくり、休んでおくれ。
わたしが、見守っているから」
息を引き取る老兵士を弔い
青年は再び、歩みだす。
妻を娶り、子をなし
青年は眠る母子のそばに立つ。
「ゆっくりおやすみ。ここで、守っているから」
青年は兵士となり
守るべきものを得て、
はじめて老兵士が見ていたものを
見た。
兵士が立つ
「ここで、守っているから
ゆっくりおやすみ」
幼子が問う
「何がやってくるの」
兵士は答える
「おまえが怖がる必要はないのだよ。
わたしが守っているのだから」
幼子はやがておとなになり、
兵士は年老いた。
歩きつかれた兵士のそばに
青年が立つ。
「ゆっくり、休んでおくれ。
わたしが、見守っているから」
息を引き取る老兵士を弔い
青年は再び、歩みだす。
妻を娶り、子をなし
青年は眠る母子のそばに立つ。
「ゆっくりおやすみ。ここで、守っているから」
青年は兵士となり
守るべきものを得て、
はじめて老兵士が見ていたものを
見た。