2003 10/06 08:02
Category : 物語
ぼくの目の前には
手足が細すぎて
自分で立つ事すら
できないんじゃないかと
思えるような
少女がいるんだ
そんな心配をよそに
彼女は歩けるし
聞き取れないほどの
小さな声でわがままさえ言う
でも、彼女は
三日間、食べず飲まず
無理やり食べさせても
吐き出してしまう
生きようとしていない
ぼくが彼女に伝えたいことは
「生きていてくれ」という言葉だったが
彼女には無意味な言葉
彼女がほしかったのは
「愛している」という言葉
何度も何度も
同じシーンを頭の中で繰り返して
ぼくは考えているんだが
彼女はぼくを
愛してくれていたのだろうか
――――――――――――― 夏に5日間一緒に過ごした脳性マヒの少女に捧ぐ
手足が細すぎて
自分で立つ事すら
できないんじゃないかと
思えるような
少女がいるんだ
そんな心配をよそに
彼女は歩けるし
聞き取れないほどの
小さな声でわがままさえ言う
でも、彼女は
三日間、食べず飲まず
無理やり食べさせても
吐き出してしまう
生きようとしていない
ぼくが彼女に伝えたいことは
「生きていてくれ」という言葉だったが
彼女には無意味な言葉
彼女がほしかったのは
「愛している」という言葉
何度も何度も
同じシーンを頭の中で繰り返して
ぼくは考えているんだが
彼女はぼくを
愛してくれていたのだろうか
――――――――――――― 夏に5日間一緒に過ごした脳性マヒの少女に捧ぐ