2002年11月の記事
2002 11/30 13:26
Category : 風待ち
光戯れる 日向の影に
冬がわだかまっている
「もう いいかい」
「まあだだよ」
冬が拗ねてしまわないうちに
みつけてあげよう
冬の衣をまとった花芽たち
冬がわだかまっている
「もう いいかい」
「まあだだよ」
冬が拗ねてしまわないうちに
みつけてあげよう
冬の衣をまとった花芽たち
2002 11/26 18:57
Category : 日常詩
自分の鼓動と呼吸のリズムを
からだ全体で許容し
ただ ひたすらに
足を運ぶ
右 左 右 左
足は間違いなく
前進する
右 左 右 左 右 左
立ち止まらずに
未熟な体力は 限界なはず
なのに、リズム不調のまま
足は 右 左 右 左
肺は悲鳴を上げているのに
意識は前進するのをこばめない
ランナーズ ハイ にはまだ遠い
からだ全体で許容し
ただ ひたすらに
足を運ぶ
右 左 右 左
足は間違いなく
前進する
右 左 右 左 右 左
立ち止まらずに
未熟な体力は 限界なはず
なのに、リズム不調のまま
足は 右 左 右 左
肺は悲鳴を上げているのに
意識は前進するのをこばめない
ランナーズ ハイ にはまだ遠い
2002 11/21 21:32
Category : 日常詩
気が付いたら
アスファルトの地面を転がっていた
視界全部が灰色のアスファルトで
空と反転して
わたしの目の前に広がった
血だらけの頭
「家はどこなの」
抱えられたわたしはユビをさす
たどり着いたときには意識不明
気が付いたら、包帯のあたまで
布団の中
痛いのはキズ
ココロの痛みなんて知らなかった
幼い日
でも 今も痛いのは嫌い
アスファルトの地面を転がっていた
視界全部が灰色のアスファルトで
空と反転して
わたしの目の前に広がった
血だらけの頭
「家はどこなの」
抱えられたわたしはユビをさす
たどり着いたときには意識不明
気が付いたら、包帯のあたまで
布団の中
痛いのはキズ
ココロの痛みなんて知らなかった
幼い日
でも 今も痛いのは嫌い
2002 11/18 22:23
Category : 風待ち
明け方の大気が
張りつめた弦のように
高音を響かせる
音にならぬ匂いに
五感は冬をとらえる
透明度を増す空気に
落ち葉の腐敗臭
突き刺さる星光線の
冷たい舌触りは
特有の味覚
指先に触れるのは
陽だまりに咲いた
季節外れの黄色い蒲公英
張りつめた弦のように
高音を響かせる
音にならぬ匂いに
五感は冬をとらえる
透明度を増す空気に
落ち葉の腐敗臭
突き刺さる星光線の
冷たい舌触りは
特有の味覚
指先に触れるのは
陽だまりに咲いた
季節外れの黄色い蒲公英
2002 11/17 17:18
Category : レンアイ教授
年に一度 あるいは二度の
わずかな逢瀬
あなたにとって
それでも わたしは
特別ですか
自惚れていいですか
信じていいですか
わたしにとっても
あなたは特別なのですから
わずかな逢瀬
あなたにとって
それでも わたしは
特別ですか
自惚れていいですか
信じていいですか
わたしにとっても
あなたは特別なのですから
2002 11/08 19:26
Category : 日常詩
人ごみのザワメキも
落ち葉のカソけき音ねも
抱かれた風の冷たさに
誰しもが振り返る
気取ったステップを踏み
底知れぬ思惑をパートナーに
他人の不幸に微笑する
自分の倖を嘲笑う
落ち葉のカソけき音ねも
抱かれた風の冷たさに
誰しもが振り返る
気取ったステップを踏み
底知れぬ思惑をパートナーに
他人の不幸に微笑する
自分の倖を嘲笑う