「敬慕」
まとわりつく幼子のように
コトバが意識に
じゃれついてくる
嗜めようと
手を伸ばすが
暴れて捕まえられずに
わたしはふざけて地団太を踏む

あなたのことばを
大切にいとおしむ
両の手に受け止めて
そっと くちづける
そっと 飲み乾す
わたしの中にあなたが入る

わたしのコトバを
あなたに贈る
あなたのまわりで
いつまでも 羽ばたいていられるように