「治山治水」
山を治め
水を治め
小石をもて
龍の穴を塞ぐがごとし
山河を
治められるほどに
にんげんは有能ならずや
奢りも儚からずや
山は怒り
河は唸り
鎮むる力は
天にあるのみ

だが
かの祈りも
何時ぞ
聞き入れらる

編集 辻重義 : 猛暑継続で少し活動力に響いています。さて、この夏は豪雨が各地で被害を出しています。神戸市での事故はもっと気象について学ぶべきだと思います。桜島で砂防工事をするときには天候条件を重視してました。自然を甘く見てはならないと思います。人間の力ではまだ制御できないと思います。
編集 風便り : 護岸工事をしたにもかかわらず、大水のときには、昔の流れに戻ってしまうという話はよく聞きます。自然の流れには、人間は逆らえないのですよね。
編集 辻重義 : この詩に共鳴を感じます。土木作業に従事していたものとして、現在の土木行政の誤りを感じます。昔人は治山治水という言葉を用いました。制水、制山と言ってはいません。これには重要な意味があるように感じます。もっと山を大切にしていくべきだと思います。