2001年10月の記事
2001 10/30 08:06
Category : 詩惑抄
冗談でも
刃物を人に向けるな
嘘でも
「殺してやる」とは言うな
弟とけんかするなと
叱られはしなかったが
いつも
それだけは
何度も諭されていた
刃物を人に向けるな
嘘でも
「殺してやる」とは言うな
弟とけんかするなと
叱られはしなかったが
いつも
それだけは
何度も諭されていた
2001 10/30 08:03
Category : 物語
避けて通れぬ道であれ
引き返さずに通りたい
いばらがさえぎる道なれど
誰かと共なら
心強い
ただ悪戯に
孤独を気取ってみても
所詮崩れる 砂の壁
行く手が遠き道ならば
行きずりの恋でも
また 土産になろう
引き返さずに通りたい
いばらがさえぎる道なれど
誰かと共なら
心強い
ただ悪戯に
孤独を気取ってみても
所詮崩れる 砂の壁
行く手が遠き道ならば
行きずりの恋でも
また 土産になろう
2001 10/29 07:14
Category : 日常詩
わたしにとっては他人のアトリエ
水彩画を描こうとして
彫刻等を取り出す
彫刻をしようとして
エアブラシに躓く
詩を奏でようとして
ろくろを探してる
いっそのこと
ぜんぶ
登り窯にぶちこんだら
もしかしたら
至上最高峰の芸術が
生まれるかも
水彩画を描こうとして
彫刻等を取り出す
彫刻をしようとして
エアブラシに躓く
詩を奏でようとして
ろくろを探してる
いっそのこと
ぜんぶ
登り窯にぶちこんだら
もしかしたら
至上最高峰の芸術が
生まれるかも
2001 10/12 06:58
Category : 日常詩
今日は 誰かの誕生日
誰のだったのか
まだるっこしいほど 思い出せない
でも
世界中には
今日が誕生日の人が
たくさんいるだろう
だから
ハッピーバースディー
これからの1年が
幸いでありますように
誰のだったのか
まだるっこしいほど 思い出せない
でも
世界中には
今日が誕生日の人が
たくさんいるだろう
だから
ハッピーバースディー
これからの1年が
幸いでありますように
2001 10/09 20:49
Category : レンアイ教授
誰かに守られている
そんな 安心感
感じるのは
自意識過剰の成せる業?
でも
あなたのことも
守りたい
それは わたしのエゴイズム?
そんな 安心感
感じるのは
自意識過剰の成せる業?
でも
あなたのことも
守りたい
それは わたしのエゴイズム?
2001 10/08 11:46
Category : レンアイ教授
恋愛も双方向性ならいい
でも
片思いのままで、じゅうぶんな恋も
きっと あるはず
あなたの喜びを あるいは悲しみを
同感する悦び
それはまるで
映画の主人公に恋をするのに
似ている
でも
片思いのままで、じゅうぶんな恋も
きっと あるはず
あなたの喜びを あるいは悲しみを
同感する悦び
それはまるで
映画の主人公に恋をするのに
似ている
2001 10/08 11:33
Category : 詩惑抄
青臭いあの時代に
何度 書いたことだろう
死は 美しいか
すべてを切り離して
終わらせしまうことの
自己中心的な欲望
人は死んだらどうなる?
その答えを今 求めなくてはならないか
ただ 悪戯に書き溜めた遺書
現実逃避の甘ったれ
青臭い過去の自分に腹が立つ
何度 書いたことだろう
死は 美しいか
すべてを切り離して
終わらせしまうことの
自己中心的な欲望
人は死んだらどうなる?
その答えを今 求めなくてはならないか
ただ 悪戯に書き溜めた遺書
現実逃避の甘ったれ
青臭い過去の自分に腹が立つ
2001 10/07 21:53
Category : 物語
気づかぬうちに
銀砂の流れは
時空を超え
届かぬ答えを
求め得る
「あなたは誰」
あなたは あなた で
他の誰でもないことは
私が一番知っていたのだ
時空の流れは
答えをうやむやに
していまいがち
答えを捕まえに
再び
時空の河の流れを
見つめよう
銀砂の流れは
時空を超え
届かぬ答えを
求め得る
「あなたは誰」
あなたは あなた で
他の誰でもないことは
私が一番知っていたのだ
時空の流れは
答えをうやむやに
していまいがち
答えを捕まえに
再び
時空の河の流れを
見つめよう
2001 10/01 21:14
Category : 詩惑抄
「赤ずきんには、父親が不在」
「白雪の王子は、死体しか愛せない」
「シンデレラの足は、姉たちより大きかった。王子がほしかったのは、着せ替え人形」
「おとぎ話の男たちには、ろくなのがいない」
そんなセリフを
女子高生に言わせた芝居
そんな芝居を書いたのは男性顧問
女は男にはなれない
男のふりをしても
所詮は「ふり」でしかない
そんな問いかけをして
幕を下ろした
秋の始まり
「白雪の王子は、死体しか愛せない」
「シンデレラの足は、姉たちより大きかった。王子がほしかったのは、着せ替え人形」
「おとぎ話の男たちには、ろくなのがいない」
そんなセリフを
女子高生に言わせた芝居
そんな芝居を書いたのは男性顧問
女は男にはなれない
男のふりをしても
所詮は「ふり」でしかない
そんな問いかけをして
幕を下ろした
秋の始まり